きふブロ!KIF・熊本市国際交流振興事業団のブログ

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地域日本語支援ボランティアコーディネーター養成実践講座はじまる!

2009-09-03 14:06:54 | インポート
9月1日から、地域日本語支援ボランティアコーディネーター養成実施講座が始まりました。

午後1時30分から開講式、2時から第1回目の講座として、東京外国語大学多言語・多文化教育センター長の北脇保之先生に「在住外国人の現状と日本の課題」についてお話しをいただきました。

1.外国人政策について:同化、多文化共生、と社会統合

多文化共生は、多様な文化が共存している社会、突き詰めていくと社会が色々な文化でバラバラになる可能性も秘めている...

社会統合... 現在、日本は正式に移民を受け入れていない... 社会統合は、受け入れる側、入ってくる側がお互いに良いところを受入ながら変わっていくこと..

日本が、目指している外国人政策は、多文化主義的社会統合政策...

2.社会が外国人を受け入れないということ:
・将来の展望が出来ない... 少子高齢化
・経済成長が維持できない
・財政、年金財源が確保できない
・社会サービスが維持できない

外国人も社会の一員と考えなければならない... そんな中で社会が変わっていくことが大切である。

3.日本語教育について:

・学校型と地域型.. 

学校型、カリキュラムがあり、時間、内容とおりに進めていく必要がある。

ただ、これでは、国際結婚している方々など地域で既に暮らしている外国人には、日本語を学ぶことがストレスになる..

そこで地域型の日本語教育のニーズが出てくる... 先生と生徒の関係ではない... 一緒に学習していく仲間という意識の下に、進められる地域型の日本語教育... 現在の地域に住む外国人を取り巻く環境で必要となるものであろう。

そこでは文法より、日本語の言い回し、表現が大切にされる。

・時間にとらわれず... 長期に構え、実践的に学んでいくことが大事..

・単に教えるだけはなく... 日本語教室に様々な機能を持たせることも大切...

例えば、交流の場、友達を作る場、 日本の四季に合わせたイベントを行い、外国人と日本人が交流をすることは大切、外国人には日本を知る機会になる。

・生活相談的な入り口機能を持たせること  個人的にはこれはあくまでも入り口機能、情報提供と考える...特に地域の日本語教室がボランティアによる運営の場合はそうである。 ボランティアとしてできることには限界があるので、複雑な相談に対応することは難しい... だから、コーディネーターがうまく調整して、専門的に問題に対応できるところにつないでいくことが必要になると考える。

・日本語教育だけでなく、日本の文化やルールを教える場

・使う日本語、修得すべき日本語は、外国人が置かれる立場で異なってくる。例えば、働く必要がある人 --- 正確な日本語をマスターすること、書く能力も要求されるだろう...

一方、短期来日している人たち... あいさつ、道を尋ねる... サバイバル日本語が必要になる...

・お仕事をされてる場合: 職場で役に立つ日本語


--- 地域日本語、本講座で伝えたい地域の日本語教室... 決まった型があるわけではない...  地域、そこで暮らす外国人の方々に合わせた型があってよい...