心の旅紀行

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中国は小麦増産に注力している

2021年06月06日 | 世界
中国が食料輸入国に転じると世界の食料需給構造が大きく変化し、いろいろなところに問題が発生すると心配でしたが、最近、中国が小麦増産に成功していると聞いてちょっと安心しました。共産党一党独裁は好ましくありませんが、共産党は中国の問題点をよく考え、対策をうっているようです。一党独裁の責任を感じているということでしょうか。民主主義国の政治担当政党の政治改善努力より、中国共産党の政治改善努力の方が大きいのかもしれません。こうなると中国の一般の人々は、民主主義国より中国の方がいいと思うかもしれません。

中国の小麦増産は、実際に小麦畑の面積を拡大する、生産体制を拡充する、貯蔵庫を増やすなど具体的措置を講じてきたようです。既存の農業者の尻をたたいただけではないようです。大雨などの天候不順がなければ増産は確実だそうです。

とはいえ、小麦価格は上がり続け、高止まりすると予測されています。増産が実現するのに下がらないというのはちょっと理解できません。中国における小麦の需給については不安要因がまだあるのかもしれません。

異常気象、天候不順は世界的です。主要食料の海外依存度が非常に高い日本は要注意です。輸入品は安い、国内生産は競争力がない、輸入した方がいいなどと単純に考えていると、ある日、輸入できない事態に巻き込まれ、食料不足、高騰に悩まされるということがおこります。

自民党の農業政策に不安を感じます。日本の農業を考えない人々に不安を感じます。お米を見直し、お米の消費を増やし、地方の水田農業の衰退を防ぐことは日本にとって非常に重要なことではないでしょうか。

地方再生を叫ぶなら水田農業の近代化、拡大は重要な方策の一つと思います。

(注)日本では輸入小麦が安いので小麦使いの食品が精力的に開発され、小麦消費の拡大を加速してきました。それに比し、お米は高いので、お米使いの食品は保守であり、新しい食品がそれほど登場していません。その結果、ますますお米離れが加速しています。しかし食料は、なるようになるでは危険です。食料の輸入はむずかしくなると考えて政府も人々も備えることが必要と思います。
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