強大国による台湾戦争もウクライナ戦争も見ることなく新年を迎えることができそうです。
軍を動かして国土を拡大したいという動きは中国・ロシア側が強いと思います。それに対し、もし中国・ロシアが軍を動かすならアメリカ・ヨーロッパは軍を出して反撃するという姿勢を示しているため、戦争を始めて経済混乱を恐れる中国・ロシアは、軍を動かすことができない状態だと思います。
中国は、中国の一地域である台湾攻撃だから攻撃してもいいではないかと思うが、台湾が民主主義地域で、どんどんアメリカ・ヨーロッパの支援が強まっています。ロシアは、旧ソビエト国であり、親ロシアの分離派が武器をもって分離活動を行っているウクライナの東部攻撃だから攻撃してもいいではないかと思うが、戦争による国境移動に反対するウクライナはNATOの支援を受けて、ロシア軍の動きを牽制しています。その間、ウクライナ軍対分離派の戦いが続き、問題の東部は廃墟のようになりつつあります。すでにウクライナではこれが21世紀かと言いたくなる戦争地獄が展開しています。武器をもって戦う戦国大名的思考が横行し、人々の幸福を重視する価値観が作動していません。国は行政区、戦争は犯罪という法知識が作動していません。ウクライナも短気、分離派も短気で、もう対話は無理と思い、戦争を決意してしまっている状態です。文化の多様性に対する寛容を失っています。
本音かどうか知りませんが、中国が主張していましたが、国連で台湾問題、ウクライナ問題を議論することは賛成です。国や戦争に関する論が深まるのではないでしょうか。アメリカ、中国、ロシアなどの強大国が勝手に国論、戦争論を論じて、世界秩序を乱しているのはよくないことです。世界中の人々も国とは何か、戦争とは何かと論じるといいと思います。戦国大名的政治家に国論、戦争論をゆだねていると世界平和は永遠に実現しません。