政経分離・改革開放で大きく経済成長した中国ですが、近年、国土・国威拡大主義にとりつかれ、外国と対立するようになりました。経済力の自信を示した形の一帯一路の方針と矛盾します。その結果、一帯一路の拡大が思うように行きません。反対に中国との経済交流を警戒する動きが出ています。
これは中国が大切にする自分の核心的利益を損ねることだと思います。
アメリカ軍やその同盟軍の軍艦が中国の近くで牽制活動を強めていますが、これらの軍艦を追い払うことは容易ではないでしょう。南シナ海・東シナ海周辺国がアメリカなどに支援を求めているからです。
中国は国際法を尊重し、南シナ海・東シナ海周辺国と信頼関係を築けば、アメリカ軍などの軍艦は一気に近くから消えます。
中国は国連を尊重し、安保理常任理事国としての責務を自覚すべきです。自国主義にとりつかれていてはいけません。いかに強国であっても世界から無法との批判を受けながら発展を続けることは不可能です。