母が千の風になりました
8月29日に危篤の連絡を受け急遽秋田へ
コロナ禍で面会が制限される中
最後ということで面会させていただきました
母はじっと私を見つめていました
私が動くと目で私を追っているようでした
何か言いたかったみたいですが言葉はありませんでした
その後少し安定したのですが9月4日午後5時23分に逝きました
介護施設に入所していた母でした
コロナ禍で面会が制限されていたのですが
去年の12月に一時感染者数が減って面会ができるようになり
その時は面会室まで杖で歩いて来た母でした
その後すぐにまた感染者数が増え面会謝絶となり会うことができなくなりました
電話で連絡をしていたのですが
だんだん会話が成り立たなくなり衰えていくのがわかりましたが会うことはでませんでした
6月26日、感染者数が減って面会ができたときには
歩くことができなくなり車いすに乗せられ面会室に来ました
それでもこちらが言っていることを理解し私の名前を呼んだりするのは聞き取れました
私の持っていたハンカチを渡したら自分で口元を拭いて帰るときには手を振ってくれました
その後食事ができなくなり体調が急激に悪くなってしまうのですが
感染者数が増えまた面会謝絶となり何もできないまま見送ることとなってしまいました
コロナ禍でなければもっと何かできたかもしれません
この間、7月15日に90歳の誕生日を迎え
電話で「おめでとう」と言いましたが、、
聞こえたのかどうか、、
そばにいた職員の方はわかっているみたいですよと言ってくれましたが
それ以降は電話ができる状況ではなくなってしまいました
8月1日脱水症で入院となりました
危篤だと言われて最後の面会をしたとき母の手には私が最後にあげたハンカチが握りしめられていました
花の好きだった母の庭から我が家に持ってきたバラ
今年の母の日に咲きました
今頃は千の風になって大きな空を吹きわたっているのでしょう
そして星になって私を見守っているのでしょう
こちらに帰った来たら秋になっていました
開け放した窓から吹く風は涼しくて優しくなっていました