話術の2つの法則
講演とか研究発表でない日常の対話とか座談会などで人が話ができる時間は長くても2分10秒、普通は1分30秒以内だという。同じ席で一人の人が2分30秒以上話をすると聞く側でも負担を感じはじめるのだ。
それは日常的な生活を通して確認することができるが、テレビを見ている場合を例に挙げることができる。大概ニュースを見ている時、ひとつのニュースに2分を超えて時間がかかると特別な大きな事件でもない限りチャンネルを回したい気持ちになる。
アナウンサーは普通1分30秒ないし1分45秒以内におおよそ490~500字の話を終わらせるのが聞く人の耳を疲れさせない方法だという。また、普通の人が本を読む場合、最も簡単に早く理解できる範囲は1分に280字を超えることができないという理論もある。
どんなに優れた演説家だとしても人をあきさせないで話ができる時間は2分30秒を越えない。だけではなく話を適当なところで切りながら、話す技術も重要だ。すなわち話の間に間に呼吸をしなければならないが、その間までの文章が50字を超えてはならないということだ。それ以上になると内容はどんなに易しく簡単な話でも人の耳にストレスを大きくするだけだ。
話は私たちが文字を通して読む文章と違って短くて簡潔でなければ呼吸を混乱させるだけでなく聞く人の精神まで散乱させる。だから、同じ席での3分以上叫ぶことができるのはヒットラーのような雄弁の天才でなければ、聞く人の気分を少しも考えない無神経な人に該当される。
日常的に話が多く口数が多いといわれる人は、大概、要点もない話を際限なくしまくるが、こんなタイプの人は他の人と穏やかに分け合う対話とか説得の有効な時間が以外に短いという事実を知らないことが多い。
もうひとつ重要なことが言葉の表現力だ。
すべての話の基本は結末を前提にしている。しかし、話の途中で相手から「だから、それがどうしたというんだ。」のような言葉を聞かされたら、あなたの話術は失敗したと思いなさい。
あなたがはっきりした対話の下絵も提示しないまま一方的に騒ぎ立てていると思うので相手が嫌気をさしています。
「取引先を一回り回ってみたのですが、今回の私たちの会社の製品に問題が多いようです。」
こんな話は前もって結末を予告しているから、一旦聞く人の興味を誘発させる効果がある。こんな風な表現を原因と過程を気になるようにさせる話術だという。
こんな場合相手は必ず次の何個かの質問をしてくるはずだ。
「どうして、そうなんだ。」
「それならどうしたらいいんだ。」
「君の考えではそれがいい方法だと思うのか。」
このような相手側の考えることができる機会を与えて質問させたという事実は一旦あなたの話術が詰まったという証拠だ。
話の主題が何であれスピーチは3分以内に終了させること。
話は結論をはじめにするが、中間、中間を適切に切って相手の質問を誘導すること。
これが話術を成功に導く2つの基本命題だという事実を覚えておきなさい。
※ 一人で話す時間が3分を超えないように注意しなさい。
大概他の人と穏やかに分け合えることのできる対話とか説得に
有効な時間は以外に短い。