先週、2月23日(水)夕方 事務所に訪ねてきた方と痛飲した。
5年前、仕事上思いも因らぬ出来事が生じ、それから断絶していたが
今、互いに和解への道に進んだ。
彼は立派な体躯を持ち、性格も和やかだが、私の業界については疎かった。
そのための理解不足、誤解もあったのだろう。
彼の仕事はデザイン、版下、印刷製作だが、一人で全てをこなしているのだが
不況で苦しんでいる。
まだ、学生である子供3人を抱え必死に働く。
しかし、パソコンで一定のデザイン、版下、印刷が社内完了するため
外注にまで出す企業は少ない。ましてや、出版、印刷業界の不況は悲惨だ。
二人して焼酎をストレートでがぶ飲みした。
九段スズキ本店という会社に騙され、翻弄され、屈辱に
心身が振るえ、眠れなかった。
私の会社が景気が良かったなら、彼に社長をしてもらいたいと思っていた。
国民不在の政治、一般民衆の心届かない現状
私達の努力の限界を遥かに超えている。
飲んだ翌日、彼からメールが来た。
色々とご心配かけて申し訳ありません。そしてアドバイスありがとうございます。これから進むべき道が少し見えてきたような気がします。そして少し元気が出てきました。又色々とご相談にのってもらうことになると思いますが宜しくお願い致します。
中原社長の件は、少し時間をください。早いうちにお会いいただけるようにします。
ミレニアムは今朝、一冊読み終えました。楽しい本なので続き楽しみにしています。
奥様の経過を聞き、安心しました。菊地さん、家族、皆の愛情があったからこそ、本当に良かったですね。
また、声をかけてください。宜しくお願い致します。
彼にスウェーデンの小説 ミレニアムを読むように勧めた。
第一巻のある部分の文章を「この文は社長の考え方とそっくりだ」と
指摘した。
その文章は
ミレニアム
『私はこれまで、数えきれないほどの敵に対処してきた。そこから学んだのは、負ける闘いに応じてはならんということだ。そのかわり、自分を侮辱した人間をけっして許してはならん。辛抱強く機会を待ち、自分が優位に立ったときに反撃するんだ-もう反撃する必要がなくなったとしても』