10月2日(火)17時 お袋の状況を見に病院行った。
18時 病床で横たわるマスクのお袋に外で食事するからと告げた。
お袋は頬が削げ落ちてしまった顔に大きく見開いた目で私を見た。
国道246号線沿い三軒茶屋方向にゆるい坂を下った。
いつも見舞いの時食べる中国料理店では胃に重い。
居酒屋に一人入って飲めば時間がかかる。
立ち食い蕎麦は味気ない。
立ち食い蕎麦の店で立ち飲み出来ればいいなと思いながら
歩くと、ひょいと奥まった処に立ち食い蕎麦の看板があった。
カウンターに焼酎瓶が並んでいる。
近づくと酒も飲めてツマミもあるようだ。
店内に中年オジサンが二人ビール、ホッピーを飲み
ソーセージを食べている。
他にビールと掻き揚げ蕎麦を食べるオジサン。
私は生ビール、漬物、日本酒剣菱、野菜スティックを注文。
店名 ホーチャン
店内に貼り紙があった。
「前々からお客様の要望で立ち飲み云々」。
飲みすぎず、食べ過ぎず、ダイエットにはいいな!
少しの酔いで246号線沿いを病院へもどる。
車のヘッドライトの絶え間ない明かりを見たら
小さい頃聞いた歌
夜霧の第二国道を思い出した。
「つらい恋ならネオンの海へ」
甘い低音のフランク永井が歌った。
彼が自殺未遂後、再起不能になった。
代わりにムード歌謡コーラスのトップが歌った。
そのボーカルは友人で246号沿いに、今でもギター、カラオケ教室開いている。
私も本当に爺さんになった。
「捨ててきたのに、忘れてきたに」!
先ほど、病室内でお袋を見て突然涙が出たからか?