7月12日(金)昼、事務所は私一人なので
浅草橋天竜でチャシュー2枚入り味噌ラーメンを食べる。
激暑だけれど、肉厚チャシューと味噌は
胃袋を活性化させる。
旨いなー!
夕方5時 窓辺のテーブルで宴会を始める。
陽が落ちていない神田川、隅田川、漕ぎ出でる屋形船
そしてスカイツリーを眺めながら飲みだした。
息子が前夜バーニャカウダーを作ってくれた。
老人になった私達に生野菜を食べて
健康な体を願ってくれた。
感謝です。
集まった皆がそれぞれ、酒、肴を持ち寄ったのだ。
ビール、日本酒、肴がテーブルに乗り切らない。
対面の料亭亀清楼は会席お一人様最低2万五千円だが
我々の席の会費は十分の一だ。
眺めもこちらの方が格段に上だ。
今日は学生時代体育会同期4人が集まった。
他に優しい知り合いも同席した。
デザイナー女性が調理した料理が次々と胃袋に放り込まれる。
日本酒も直ぐに空き瓶となる。
43年前の青春の出来事が皆の口からほとばしる。
卒業後、様々な人生を皆掻い潜って、やっと
下流の出口に辿りついたのだ。
3年前食道癌で旅立った同期を偲んだ。
又、膀胱癌で治療中の同期のアイスマンがこの席にいないのは残念。
快復して一緒に飲みたい。
若かりし頃の付き合いした女の子の話題は楽しい。
それこそ、今だから話せる風?
一人未だ男やもめがいるが、彼の「恋破れ」の話は
面白さと切なさが入り交じっている。
藤沢からやって来た同期はネアンデルタール人のごとき
立派な体格をしていたが
見た目と違いユーモアがあり、繊細な心を持っている。
彼には悲しい思い出があった。
http://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/3e7962c811b71213e7526db4cae52a3f
みんな、実は「本当はあの娘が好きだった」の思い出を語る。
ネアンデルタール人はかわいい同期と結婚した。
でも密かな別の女性とも交際もあったようだ。
女房に頭の上がらないネアンデルタール人は
今更バレテも波乱は生じないだろう。
宴は22時過ぎまで続いた。
皆が帰り、別の友人がテーブルの残り物を片付け
洗ってくれた。
いつも彼は見えない気遣いがしてくれるが
その優しさが裏目になり人生苦闘を繰り返している。
二人総武快速線に乗車。
新小岩の駅に到着するところで
ハッと気付いた。
デザイナー女性が私の娘がミュージカル・リトルマーメイドのチケットを
取ってくれたお礼にプレゼントの手提げ袋を託されたのだ。
馬喰町駅のトイレに置き忘れたのだ。
直ぐに新小岩で下り、東京駅方面に乗る。
馬喰町駅の長いエスカレーターを
酔いでふらつくが懸命に駆け上がる。
頭はパニック!無かったらどうすれば?
トイレの入り口に来た。
清掃員のオジサンが紙袋を持って出てくるところだった。
「それ私のです」
オジサン ニコッと「おお!良かったですね」。
再び乗車して船橋駅に着いたのは午前0時を過ぎていた。
蒸し暑い道をヨタヨタ歩き海老川沿いまで来た。
川に向かってマーキング。
三年前亡くなった同期と酔っ払って必ず
この場所で川面に放尿したのだ。
年々 放物線の勢いは衰え護岸の先まで届かなくなった。
この事実を突きつけられると人生の老いた悲哀を感じざるを得ない。
漆黒の闇夜にポツンと星が淡く雲間から光っていた。
後 何年皆と楽しい宴会が開かれ
一人づつ闇夜の星になって抜けていく。
いつか星空から下界の宴を見下ろすのだろうか!