馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

妻の優しく慈しむ柔和な表情。

2015-09-03 15:39:57 | 日記

9月2日(火)

15時半 有明のサンルートホテルに宿泊する取引先は

まだチェックインしなかったので

お土産をフロントに預け、渡してくれるように頼んだ。

それから、ビッグサイトで開催中のギフトショーを見る。

アジアコーナーで、香港、台湾、中国の貿易局ブースで

カタログ送付の登録をする。

18時 サンルートホテルに戻ると

ロビーに石川県山中から、展示会を見にきた

蒔絵職人お二人が待っていた。

タクシーに乗車して勝鬨橋で下車。

先日予約した袂近くのビル地下の居酒屋へ入る。

先代店主が生存の頃から30年以上通う店だ。

まだ会社勤めをして労組書記長だった。

会社側労務課長に連れられてから

飲みに来るようになった。

その方とも伊豆に転居され、会うこともなく寂しい限りだ。

北陸で日本海の新鮮魚介類を食べている二人だが

築地市場近くの食堂は気に入られたようだ。

本来は息子が商談と接待するはずだったが

昨日、子供が生まれたので急遽代役なった。

お二人に出産祝いも頂き恐縮。

19時半

 息子からラインメールが入る。

画像を見て涙目になる。

孫を抱く妻の写真。

65歳でお婆ちゃんになれたのだ。

孫が生まれたのは当然喜びだが

久しく見たことのなかった

妻の優しく慈しむ柔和な表情。

 

私が34歳 息子2歳、娘0歳

突然 平凡な家庭生活が暗転したのだ。

理不尽な企みによる追放退社

 

家のローンと家族を抱え収入の糧を失ったのだ。

住まいを捨て実家に戻り

妻の苦闘が始まった。

夜なべの内職仕事、子育て

息子を幼稚園に通わせるお金もなかった。

一家心中も頭にかすめた。

子供達が中学卒業まで頑張ろう

次は高校卒業まで耐えよう。

その次は大学卒業まで支えよう。

二人とも社会人になった。

 

激流、泥流に抗い

妻と必死に耐えた。

流れは緩くなり、大橋の下

河口まで来たのだ。

馬鹿な私を騙し去っていった幾多の連中。

だが お世話になった元大手会社の常務が言った。

君を騙し、恩を仇で返した連中もいるが

助けてくれた人のほうが多いではないか」

 

本当にそうなのだ。

苦境を救ってくれた方々のお蔭でここまで

生きてこられたのだ。

大恩人の先輩とイタリア人

 

大感謝です。

 

そして、針に糸が付いてくるがごとき

黙って耐えてきた妻に感謝。

 

妻へのご褒美は、生れ出る孫なのだ。