9月3日(木)
18時半 産婦人科に着いた。
孫が生まれて3日目
団欒ルームで祝い膳。
19時、息子の嫁が勤める会社の同僚、先輩が
次々に訪れた。
全て女性6人。
独身女性は一人で他5人は既婚者で子持ち。
女性には働き易い職場で、給与は低いが
福利厚生が充実して、マタハラなどありえない。
部長も女性。
狭い部屋なので皆立ったまま。
彼女達の赤ちゃんに向ける仕草に感動と驚きに戸惑った。
男には持ち合わせてない本能。
これが母性本能なのか?
生まれて3日目の赤ちゃんを抱き
手と足に触れ、顔を撫ぜ、匂いを嗅ぎ
確かめると、代わる代わる同様の仕草をしたのだ。
皆 慈しみの表情は、正しくマリア。
独身女性は抱いてじっと見詰めたまま動かない。
彼女の表情 眼差しは強く、何かを想い続けているようだ。
結婚して子供を授かりたいとの本能が身体に巡っているのか?
何て!赤子を取り巻く
女性集団は美しいのだろう。
アマゾネスのごとき、子に危機が迫れば
全員で守るのだろう。
男が入り込めない空間がある。
ライオンの雌が我が子だけでなく
他の赤ちゃんも育て
お姉さんライオンも手助けする。
野生動物の雌が生まれた子を
舐めまわすのに似ている。
息子の嫁は言った。
出産した瞬間
どんなことがあっても
この子を守り
命を犠牲にして身代わりになる。
そう思った。
男は危機に対しては、果敢に戦いをして
殺し合いをするが
女性は自らを代償とするのか。
俺なんか、何度も殺意を感じたことあったな!
最近では8年前か
写植版下業の男が仕事がなく苦境にあった
身を削って助けたが
逆に私を騙し苦境に落とし
訴訟までされた。
本気で刺し殺したいと思ったが
いっときの感情で愚かなことしたら
家族に迷惑かけ、悲しむので
奥歯が割れる程の憤怒に耐えた。
その男は現在 病に伏している。