日々徒然なるままに

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おだいこくさま

2017-09-30 21:55:14 | 仕事内容について
こんばんは。
朝から爽やかな一日でした。
日中は暑いくらいでしたよ。
そんな日の朝は、此方。
空気が随分と乾燥して来ているのもあるのでしょうね、日の輝き方もどことなく違う感じがします。



                                 




                                  



明日はある若い方のお宅へ神棚を祀らせて頂くのに、そのお供え物等を買い出しに行って参りました。
最初のお祭ですので、やはり何がしかの野菜とお頭付きの魚がある方がよいと思います。
お供え物は大概は祀る側のお宅にて揃えて頂くのですけれど、今回若い方とあってよく分からないとおっしゃいますので、此方でご用意して
持って参る事に致しました。
とはいえ、そんな大層なものではなくごく普通の野菜、ただしねぎ、にら、にんにく等の臭いのきついものはいけないとされておりますので
それらを除いて季節のものをお供え致します。
では何故、このような臭いのあるものはいけないのかということですけれど、これは一説にはこれらの野菜は既にお分かりかと思いますけれど
案外と精のつく食べ物でもあり、これらをお供えした後、神職等が食した際、神様にお仕え致すことが難しくなるからだとされておるようです。
美味しい食品ではありますけれど、やはり神様、或いは仏様などにお仕えされる方々には敬遠されるもののようですね。
とは言え、自分も特に大きなお祭等がない時には普通に食しておりますよ。
ま、自分など下っ端の者ですので;おそらく位の上の方々はそのようなことはなさらないかと存じます。

ともあれ、あれこれとお供え物にする野菜や果物、また榊を買い求めて参りました。
お供えにする魚、これは普通鯛をご用意致すのですけれど、今回は秋刀魚にしました。
これも最近は魚を捌ける若い方が少なくなっておられることもあり、お供え物にする魚自体をまるのまま、つまりは内臓を出さぬままお供えする
ように致しますので、この時期ならば秋刀魚がよかろうと思い、そのように致した次第です。
尚、季節によれば鮎などもお供えすることもありますし、特にこの魚でないといけないというものではないようです。
お祭は明日ですので、先方へ参る前に今一度そのスーパーによりお店で新鮮なものを求めて参ろうと思います。
うちで今日のうちに買っておいてもあまり変わらないだろうとは思ったのですけれどね、気は心です;。
スーパーの大きな冷蔵庫で冷やして貰えているのをお持ちしようと思います。



                                



この若い方のお宅、実は信者さんのお嬢さんが今春ご結婚された所でして、それで一度は新居の清祓い(きよはらい)に伺っております。
その後、このお嬢さんのご実家にある物が出雲大社よりお越しになられ、それがきっかけで今一度正式に神様をお祀り致すようになられたの
でした。

このある物、それをご説明申し上げます。
毎年、出雲大社では福神際というお祭を旧暦の元旦の子の刻(午前一時)より執り行います。
出雲大社教の主斎神であり親神様ともされている大国主大神様は、また『だいこくさま』とも申し上げ福の神、縁結びの神として篤い信仰を
お受けになっております。(大黒様というのは俗にいわれる言葉であり、元々は大国様のことを指します。これにつきましては、またご説明
申し上げます)
その大国主大神様をお祀りし福神祭というお祭にて招福開運の御祈念をし、皆様に福と徳を授けるというお取次ぎを致しております。
このため前日の旧大晦日から出雲大社神楽殿の大広間に〝年迎え・年越しのおこもり〟をされる方々がお参りをされます。
この方々が次々に〝おかぐら・ごきねん〟を納められ、午前二時からは「福徳御像(金・銀・銅・木で謹刻)が抽籤によって授与されます。
また全国の信者さん方には、これも事前に各地の分祠・教会・講社等で福徳会としての名簿に住所・前を書いて頂きまして、それらの名簿をこの
福神祭の折に御神殿に奉納され新しい年の「しあわせ」のお取次ぎと共に、日々朝夕のおまつりにも御祈念が奉仕されております。
こちらも同様に抽籤が行われ、全国の信徒さんの元にも、この御像がお越しになるというわけです。

つまりは先に書きました「ある物」と申しますのは、他ならぬこれらの御像のこととなります。
今回、明日参らせて頂きます方のお宅のご実家には、この御像のうち二等に該当致します「福神銅御像」が当籤されております。
このお嬢さんのご実家の方が元々の信者さんとは最初に申しておりますけれど、このご実家の方へはこれも何年か前に一等の「福神純銀御像」
というお大国様の御像が当籤されておりました。
それ以前にも、このお宅は毎年のように何がしかの御像がご家族のどなたかに当籤するという、本当に稀有なご一家でして。
これら御像というものを全体で見ますと、この福徳会の名簿全体の数は全国で七万名を対象にしております。
この中で特等とされております「福徳純金御像」はそのうちの七体となっております。
次いで一等の純銀の御像は二十一体。
二等の銅の御像は四十九体。
三等の福神大御木像は四百二十体。
最後の福神小御像は三千三百六十体。
このようになっており、この「純銀」並びに「銅」の御像の当たる確率というのがかなり少数というのがお分かり頂けるかと思います。
また銀や銅の御像の以前にも先に申した如く、三等、四等の御像が毎年必ず四人家族のどなたかに当たっておったというわけです。
大したことなんてないじゃないか、といわれそうですけれど、毎年この福徳会の名簿のお世話をさせて頂きながらも、同じ家族にこのように
立て続けに当たるということ自体、まず到底あり得ない話です。
毎年、この福徳会の御守りをお買い求めになられながらも、一度も当たったことのないご家族、信者さんの方が当然圧倒的に多いのです。
にもかかわらず、このように毎年同じご家族に当たり続けるというのは、本当にどういうことなんだろうか、と頭を捻る不思議さを感じております。
そしてこの今回の銅の御像、実はこのお嬢さんのお母さんに当籤されたのですけれど、これも申しましたように既に銀の御像が当たっておられます
故、今回はご結婚なさいましたお嬢さんの元へお越し頂こう、という運びになったというわけです。
此処までの説明が随分長ったらしかったですけれど、お分かり頂けましたでしょうか;。
もう少し頭の良い説明を申し上げられればよいのですけれど、本当にすみません。


そんな経緯のありました今回の御像をお持ちさせて頂きまして、改めて神棚をお祀り致す「出雲屋敷勧請御祭(いずもやしきかんじょうのみまつり)
を執り行なさせて頂いて参ります。



                               



今日は自分の仕事につきまして書かせて頂きました。
また詳しく述べさせて頂ければと考えております。

本日もこのブログへのお付き合い、誠に有難うございました。
感謝申し上げます。

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