以前のブログで書いていますように、私は今年、社守をやっています。もうすぐ来る来年の3月31日までの1年間の任期です。
ですから、年末の仕事には、神社のしめ飾りを新しくしたり等々の新年を迎える準備があります。
今朝、ワイフの「父(ちち)、雪が積もっているよ」の声に外を見ると、昨夜10時半からの夜回りの時には降っていませんでしたから、今日のおそらく明け方からの雪だと思うのですが、ほんの、ほんの少し積もっていました。
一旦は融(と)けたのですが、それでもチラチラ降っていた雪が、今は吹雪くように降っています。
さて、ワイフが「父、きのう、しといて(しておいて)良かったね!」と言ってくれました。“僕のすることに間違いはない!” と言いたかったのですが、ワイフとの間では分(ぶ)が悪い時もある私は心の中で “そんなん、僕のすることやから” とつぶやいていました。
口に出して言えば、きっと、こんなことがあった等々、長い家族生活の中での私のミスをあれこれ振り返られるからです。
その “きのう、しといて(しておいて)良かった” ことが神社の門松づくりでした。
このように設置するまでには、まず、松取り・竹取り・熊笹取り・梅の小枝取り・葉ボタンとシュロ縄・植木鉢(家にあった空いている鉢をを活用)を購入しなければなりませんでした。
これらの中で、松ですが、山で雌松は取れたのですが、雄松は見つけられませんでした。雄松を琵琶湖沿いでよく見かけていましたので琵琶湖岸まで行って手に入れました。
雌松を取って、いったん家に帰って昼食を取って、琵琶湖岸までドライブをして…。
竹は近くの一級河川の堤防に自生しているのを取ってきました。斜めの切り口にしようと思っていて、その練習用ときっと出るであろう失敗分とで1m50cmくらいの長さに切って12本持って帰りました。
竹を切るのは、細長い板を斜めに切って竹に当てて斜めの角度を同じにしたり、ノコギリ刃の当たるところに布テープを貼って、できるだけ表面の緑部分が薄く剥(は)がれたりささくれ立ったりしないように注意するなどと色々試しながら時間をかけてしまいました。
そして写真のように満足のいく斜め切りにすることができました。
それから、植木鉢ですが、上の方は大きく、下の方がすぼむように細くなっていますので、発泡スチロールで、外枠を上の方の大きさに
円切りして、下の方の大きさにくり抜いてドーナツ型を作って下にはめ込みました。
そして、植木鉢の高さに竹を切って、四つ割りにして内側の節の出っ張りを落として、その竹の上部・下部の2か所を編んで、鉢にまきつけるようにしました。
その上を、シュロ縄で、下から7・5・3の回数巻きつけて男結びにしました。
熊笹と梅の小枝は近所の方の畑や庭からいただきました。
準備したこれらを神社に運び、本社前で組合せました。
竹の切ったところに節を入れたのは、ちょうど口を開けて笑っているように見えるようにしたかったからです。『笑う門には福来る』ですからね!
それから、右側に雌松と赤い葉ボタン、左側に雄松と白い葉ボタンを置くこと。3本の竹の組み方も、一番長い竹を外側に置くか内側にするか等しきたりがあるようです。
いろいろなお店前に飾られている門松を見て、ネットで調べて勉強しました。
残念ながら「南天」は手に入りませんでした。知人の玄関先に育ててあるのは知っているのですが、そのうちの2本も「ちょうだい」とは言えませんでした。