前原民進党の船出である5日の民進党両院協議会での山尾志桜里氏の幹事長への登用を撤回し、代表代行に内定していた大島敦氏を幹事長にしたことも原因の一つではあるだろうが、これは「加えて、明らかになった出来事」であり、このことよりも、前原氏が党首となったことで、野党共闘の否定」「憲法9条への自衛隊明記を根幹にした憲法改憲論議」「消費税増税」の3つを主張する前原民進党のありようをどれだけの国民が支持するのか、である。
さらに言うなら、元々、党内の多様な立場(不安や不満・やっかみ)の党員をまとめられない、党員一人ひとりにしても、まとまろうという意識の低さがある党だから、ましてや『大同団結』などはできないのである。
できない存在であるから、まさに “泥船” というしかない、今期の前原民進党なのである。
前原氏では “野党再編” など “夢のまた夢” ではないだろうか。
脱党した細野氏などの面々にしても、“すくい取ったとしても、不満分子になりかねない” という不信感はぬぐえない。
小池新党は火種を抱えることになってしまうのである。
であるから、“船団” は組まないと考えるのではないだろうか。
まずは、10月の青森4区、新潟5区、愛媛3区の衆院補選への前原民進党の対応を見つめようではないか。