Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

甦る!YAMAHA SY77

2013-09-11 11:20:30 | 楽器、PC
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ずっと借りっ放しのSY77
さすがの経年劣化で液晶はまっくら、ボタンもちょっとやそっとじゃ効かない
借りっ放しのお返しにリフレッシュしてみました。


上記の症状以外は特に問題ない状態なのですが、その全てがフロントパネルのパーツという一番手間のかかるパターンですねw
ウラ蓋を開けて、折り重なるいくつもの基板を全て外さなければそこには辿り着けません。
多分鍵盤も外すことになるでしょう。
ちょっと覚悟が必要ですw


さあ、ウラ蓋を開けたらためらうことなく全てのコネクターを抜いてしまいましょう。
全てのコネクターはそれぞれサイズが違うようですので、組み立てる時に差し間違えることはなさそうです。
念のため配線された状態をデジカメなんかで記録しとくと安心ですね。


そして、基板を剥いで剥いで剥ぎまくりますw
おーっと!やはり途中で鍵盤も外す必要が出てきましたよ。
ホイールやフロッピードライブはそのままで大丈夫だ。
結局それ以外はすべてバラすこととなりました。


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とまあ、原型を留めないくらいにまでバラしてやっと液晶パーツです。
元々繋がってる赤黒の電源コードを発光シートに付けて液晶ガラス面のウラに差し込むだけですが、差し込む前に発光するかチェックしときましょう。
それには各基板に電気を通す必要がありますが、バラバラなままうまいこと各ケーブルをつないでチェックしましょう。


ボタンのパーツはいわゆるタクトスイッチとういパーツですね。
交換するのがベストですが今回は接点復活剤でお茶を濁します。
接点復活剤を注入し、丸いスイッチ部をグリグリしましょう。
押しながら回すと回転しますのでネジネジしてやるとより効果的です。


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もと通り組み立てれば完成!
それでも始めての機種は探りながらなので4時間くらいかかりますね


今回は以前、秋月電子で買ったEL発光シートを使いましたが現在では扱ってないようですね。
ELシート、発光シートなどで検索すれば通販できるとこは出てきます。


この発光シートを差し込む修繕方法ですが、なかなか完璧に元通りとはいきません。
取り付けてみないと分からないのですが、明るさが足りなかったり、色味がよくなかったりします。
数種類用意して試すのがベストですが、今回は無いよりマシな精神で良しとしました。
もちろん同型のユニットが手に入るならそれがベストですよね。


ボタンの効きも相当良くなりましたが、新品時と比べるとさすがにスムーズとは言えません。
でも、「5回に一回くらい反応する」だったのが「5回に一回くらい反応しない」程度にはなりました。


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今回手元にブルー系と白系の発光シートしかなかったのですが、白の方が良かったかな…
ブルーもちょっとカーツェルっぽくていいけどw
オリジナルは確かグリーン系だったか?


フロッピードライブは今後使うかどうか分かりませんが、一応ディスクを突っ込んでみたらやっぱり回らなかったw
まあユーザーエリアも少ないので音色保管にメモリーカード代わりに使うこともあるかもしれないので、ベルト交換しときました。
といっても輪ゴムですけどね。


ちょっと大きめの輪ゴムをそこそこの張り具合になる長さでアロンアルファ接合
またいずれ切れるかもしれませんが、とりあえずは順調に回っております。
パソコンの汎用的なフロッピードライブが使えればいいのですが、SYシリーズのドライブはちょっと特殊なんですよね。


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(黒いプラ製のパーツはベルトのガイドですが、輪ゴムの接合部が引っかかるので外しました)


さすがにYAMAHAのPCM音源初号機ですから時代を感じさせる出音ですが、FM音源は積んでるし鍵盤も良質ですからまだまだ使いどころのあるシンセです。
バックライトが復活しただけでなんだか音も良くなった気がしたりするもんですね


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