きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

カキ

2020-02-10 13:21:11 | グルメ
カキが苦手だ。
 
 今まで当たったことはない。
栄養があることはわかっている。
 
海のミルクだっけ。
普通にミルク飲んだ方がいいのでは。
 
 
 母が若いころ、呉に転勤になった時に味をしめたらしく、
東京に戻っても「こぉ~んなに大きかった」と記憶の中で
まるでバケモノ貝のような大きさになっていて、
小さい頃から無理に食べさせられたので、トラウマとなっている。
 
 幼稚園児に、味付けもなしで生ですすれとか無理だし、
ストーブの上で、アルミホイルで作った妙ちきりんなカキボートを並べて
専用の薬味を調合し、これはあなたの船だとか言われてもうれしくない。
 
いつか、生の大カキを皿に乗せ、箸でモノトーンのヒダを全部広げて
じっくり見ていたら気持ちが悪くなった。
 
 
なるべく食べないようにしているのだが、うっかり遭遇してしまう時がある。
 
 
 高校の修学旅行の夕食で(きの)「それ何?」
(友)「ふぇ?・・・カ#$%&・・・おいしいよ。むしゃむしゃ」 
 
カツと聞こえた。
 
だまされた!
 
 そういえばそこはカキの本場・広島だ。
しまった敵の本拠地に不用意に踏み込んでしまった。
見たらそこら中に口を開けた店があり、お好み焼きにも入ってる。
まさか、もみじ饅頭にも入っているのではないだろうな!
 
お土産は、しゃもじを買って帰った。
 
 
 
 以前、内陸から来たアメリカ知人の
(男)「日本のファミレスおいしい。しかし1品をのぞいては。
フェアをやっていたから頼んだら・・・・おえぇ。何だアレ?!
なんとも言えないあのGreenの・・・Textureがこう(もあっもあっ)
・・・う~~ん(しばらく苦しみ)あれは多分くさってる!」 
 
(きの)「それはカキフライだろう」 あながち責める気にはなれない感想だ。 
 
 
 去年の暮れにイトコと寿司屋に行き、あら汁などをせせるのに夢中になっていたら、
(イトコ)「さぁカキが来ましたよ。レモンをかけましょう!3つだから1人1個!!」 
 
なんで!?
 
このさも予定通りですよという感じはなんなのか。
いつの間に頼んだ?
(きの)「カキ・・・カ、カキはあんまり食べたことないんだけど、
た、食べれるかな・・・・(はじっこ)カリッ!あぁ食べれた!食べれたよ」 
もはや、食べれるかどうかの話になってきた。
 
 
 先日、知人が餅つき大会を催すというので行ってみた。
(知人)「(すり手)今日はいいカキが入ってますよ」 
魚屋か。
 
(きの)「苦手です」 
 
はっきりと宣言。
あと何十人も来ている人たちが食べればいい。
 
 バーベキューにむらがって焼きたてのソーセージをむさぼり食っていたら、
たまたま来ていたどっかの病院の
(医院長)「さぁちょうどいいカキが2人分焼けましたよ」 逃げ出せない。
 
 後半(知人)「カキなべはどうです」 だから嫌だと言っているではないか。
(きの)「食べたことないんで」
(知人)「じゃあちょうどよかった」 
どうしてそういう結論になる?
 
(知人)「ニコニコ」 
(周囲)「笑顔」 
 
(きの)「じゃあ1杯だけ」 
 
 さっき、酒を無理に勧める風潮はダメだとかいう話をしてなかったか。
カキを無理に勧めるのはいいのかっっ。
 
なんと、手が滑ってお椀に3匹も入ってしまった。
衆人環境の中、
 
(きの)「ブルブル・・・ぱくっ。        海のにおいがする」 
 
(周囲)「おぉ!!」 
だからいいですねとは言ってない。
 
今冬3回も食べてしまった。
 
教訓: 食べたことないという控えめな拒絶は、カウントされない。

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