木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

10/31 龍志・志ん輔・扇遊三人会

2017-10-31 22:50:47 | 2018日記
前座修業時代を一緒に過ごした仲間の、気心の知れた三人の会です。
愉快な仲間といった感じで、演者が楽しめば、客はもっと楽しい。
前座 橘家かな文「金明竹」
入船亭扇遊「権助芝居」たっぷり語られ、権助には大笑いです。
古今亭志ん輔「幾代餅」本寸法です。崩してはいけないところは、きっちり語られる。当然ながら、最近は清蔵を与太郎にしたりしてしまう。紺屋高尾でのことだが。
仲入
立川龍志「五貫裁き」畳み掛ける会話のやり取りや、“お店のみなさん”には笑っちゃう。今まで聞いたことがないフレーズが入ったり。
場所によって客層は随分違うのを見てきた。それもライブの楽しみだが、公演のあった浅草演芸場は下町の気取らない雰囲気です。
面白いところでは大笑いです。その客の雰囲気は演者にも移るようだ。演者のクスグリがいきて可笑しい。

10/30 入船亭扇遊独演会

2017-10-30 23:35:42 | 2018日記
神無月の独り看板「入船亭扇遊」を聞きに国立演芸場へ行った。
開口一番 柳家寿伴「出来心」
入船亭扇遊「ねずみ」一席目から大ネタです。
     「野ざらし」愉しい「野ざらし」だった。演者が楽しんでこそ、客も楽しめる。軽妙ながら、所作もいい。
仲入
入船亭扇遊「たちきり」この演目だけはネタ出しされていたもの。恩田えりさんの三味線の音色で情緒たっぷり。女将の凛とした佇まいが、いいね。


10/28 蜃気楼龍玉芸歴二十周年記念

2017-10-28 23:09:54 | 2018日記
ムーブ町屋ムーブホールでの落語会です。
印西からでは近いです。記念の手拭いをいただいた。いい図柄です。
開口一番 五街道のぼり「道灌」前座時代に戻って。
蜃気楼龍玉「もぐら泥」楽しい噺になった。
五街道雲助「持参金」軽妙で愉快です。
仲入
桃月庵白酒「犬の災難」酒飲みの性が可笑しい。
蜃気楼龍玉「お直し」この噺自体が陰気だ。少しお直しして欲しい。

10/26 談笑・三三二人会

2017-10-27 12:25:34 | 2018日記
赤坂区民センターは駅からちょっと歩くが、落語会のホールとしては良かった。
前列が気にならない段差があり、大助かりだ。前列に背が高い人が座れば、その人の頭と一緒に頭を動かす羽目になるホールが大半だ。
開口一番は立川かしめ「子ほめ」11月の「だんごまつり」出張木下寄席に呼んでいる前座である。
柳家三三「大工調べ」さすがの三三師匠である。啖呵もよく聞き取れてよどみがない。お白州の場面も丁寧に語られた。たっぷりの「大工調べ」で、大満足です。
仲入
立川談笑「改・片棒」三三師匠ファンには、ひんしゅく物の「改・片棒」。この師匠の「改」編古典落語にはまったら、病みつきになること請け合い。

誰でもできる落語会 郵送篇

2017-10-25 01:16:50 | 木下寄席
11月26日(日)13:30開演の第4回木下寄席の準備です。
「だんごまつり」のイベントなので、気分は楽です。まつりに集まってくる人々に木下寄席を大いに㏚するぞ!
公演のチラシを発送する。
これは、アンケートに次回公演を希望する人は連絡先を書いてもらった。
アンケートを取ることをすすめる。後々役立つし、励みにもなる。
今回はゴム印を作った。封書にもはがきにも利用できる大きさにした。作業が楽になった。
作って分かったことは、郵便番号が小さく、すぐに磨滅しそうなこと。数字には注意されたい。
パソコンで印字すればもっと楽に出来そうだが、プリンターもないことだし諦める。
徐々にメールアドレスの方が増えてきている。
落語会をやるなら、経費節減のためなるべく、メールアドレスでの登録をお願いしてみる。
まつり当日までに、第5回公演の内容を決め、お知らせしたい。

10/24 立川らく人落語大全集

2017-10-25 00:38:20 | 2018日記
今夜は第9回目の落語大全集です。
師匠志らくの落語大全集と同じ演目を続けている。
一席目 「なめる」珍しく聴く噺です。「なめる」では八五郎が、空き家になった理由を知って騙されたと分かるくだり、「転宅」と違って友達がいるだけ情けない。気色悪い噺なので、演者が言うようにあっさりやった。それがよかった。
二席目 「淀五郎」志の輔師匠を参考にした説明は二席とも忠臣蔵の噺なので、よかった。なぜなら、一昔前のように、12月には忠臣蔵が当たり前のように演られていた時代とは違う。説明が効果的に働く。
仲入
三席目 「中村仲蔵」仲蔵の出自や、定九郎という役に着いたいきさつが述べられた。このあたりは、普段、省略されるので聞けて嬉しい。仲蔵の趣向を詳しく語らせ、なるほどと感心する。所作のひとつひとつに工夫があって、何度も繰り返し演じて欲しい演目だ。
ネタ下ろしにつきものの、こなれていない部分はあるが、客の入りが徐々に増えているのは、その了見を応援するからだろう。

10/22 国立名人会

2017-10-22 20:21:53 | 2018日記
第412回国立名人会は満員御礼ですが、台風の接近で空き席がありました。
来られなかった方は残念です。よい会でした。
前座 橘家かな文「金明竹」言立てには拍手が沸く滑らかな口調です。
春風亭柳朝「源平盛衰記」ギャグを結構頑張って入れているが。
立川談笑「千早ふる」素直にサゲないところが、談笑風。
古今亭志ん橋「鮑のし」いい味のある噺になった。
仲入
立川龍志「片棒」この師匠の「片棒」は実に面白い。いつ聴いても楽しいのだ。
翁家社中 曲芸
春風亭一朝「寝床」名人会でトリをとる。さすがの話しっぷりです。

10/21 落語一之輔・四夜

2017-10-21 21:30:48 | 2018日記
よみうりホールでも、有楽町と違ってこちらは落語によい空間だ。
今日は第四夜目です。
春風亭朝之助「壺算」
春風亭一之輔「鈴ヶ森」こちらは桂歌丸の噺の方。ドジな泥棒を親分が指導する。鈴ヶ森で追剥ぎを働こうとする。
      「千早振る」結構はじける師匠だ。
仲入
伊藤夢葉 奇術
春風亭一之輔「二番煎じ」しし鍋美味しそうねって、終演後話しながら帰る客がいた。
来年の10月は五夜連続になる。チケットが取れるかどうかが問題です。

10/20 三遊亭白鳥・立川談笑二人会

2017-10-21 13:00:57 | 2018日記
文京シビック寄席は文京アカデミー主催です。
前座 立川笑ん「道具屋」ぎこちなさがやや改善した。
立川談笑「子別れ改」高度経済成長期をバックにした改編である。古典を色濃く残している。
仲入
翁家和助 太神楽
三遊亭白鳥「落語の仮面シリーズ・二話嵐の初天神」現役の落語家名がぼんぼん出ます。コミック「ガラスの仮面」の落語バージョンらしい。
コミックを知らないが、楽しめる内容になっている。

10/20 落語散歩/立川こはる

2017-10-21 12:33:38 | 2018日記
名人たちの足跡を辿る「落語散歩」案内人立川こはる

日暮里駅北口改札集合
五代目古今亭志ん生・十代目金原亭馬生の暮らした界隈
   長屋風景はすでにない。
⇒全生庵(三遊亭圓朝墓)⇒海蔵寺(都家かつえ墓所)大きな墓で寺の塀の上から見えた。
⇒夏目漱石旧宅⇒浄心寺(立川談志墓所)近くの煎餅屋はコースに入って言いませんが、個々の紙袋の絵が談志師匠の筆になる。

⇒根津権現⇒お江戸日本橋亭「立川流日本橋亭」鑑賞へ
昼食はお弁当・お茶が出て、此のコースで参加費3000円とは超安いです。案内人のこはるさん、ご苦労様でした。

10/18 立川志らく落語大全集

2017-10-19 00:05:46 | 2018日記
16年かけ演じ切る落語大全集3年目秋
国立演芸場は大入り満員です。
前座 立川志ら松「大安売り」
立川志らく「そこつの使者」
     「抜け雀」
仲入
立川志らく「タイタニック」シネマ落語、好きな映画ではないらしい。登場人物が、「そこつの使者」の治武太治部右衛門、「抜け雀」の絵師、「巌流島」の煙管の雁首を落とした武士と屑屋など、登場人物がにぎやかだ。各々の噺の過去であったり未来であったり、現在であったりが交差して愉快です。
「約束を守った」のサゲは、ドタバタ劇をしっかり納めた。

10/17 立川志の輔独演会

2017-10-18 01:10:38 | 2018日記
めぐろパーシモンホールの15周年記念の落語会である。
落語会用でないことは承知しているが、ホールとしていかがか。1階席にしろ2階席にしろ、トイレすら、やたらと階段の上り下りがある。
大ホールの割にトイレの数が少なく、長蛇の列ができた。座席からトイレまでの導線が長すぎて、あきらめたくなる。
国立演芸場の300席とめぐろパーシモンホール1200席、トイレ同じかそれ以下かも。
会場内の傾斜の階段も、1列ごとに二段ある階段の1段目の踏み板の幅が狭い。大きい足なら踏み外しそう。15年と新しいホールわりに、ツッコミどころ満載です。
また、終演後の人の流れも悪すぎだ。ホールを初めて設計した人の手になるのだろうか。舞台にばかりこだわったせいか。
一席目 立川志の彦「目黒のさんま」
二席目 立川志の輔「バールのようなもの」
仲入
和楽器演奏 たきがわよしひろ
三席目 立川志の輔「井戸の茶碗」
18時半開演で3時間、聴きなれている「バールのようなもの」は、いつ聴いても面白い。「みどりの窓口」同様古典を聴くように繰り返しに耐えられる噺だ。たっぷり過ぎて、時間を忘れていた。
都立大学駅は千葉ニュータウンからは遠く、23時半に帰り着く。

10/16 扇遊・白酒二人会

2017-10-17 00:03:40 | 2018日記
水天宮前の日本橋社会教育会館で入船亭扇遊・桃月庵白酒の二人会「古典でござる」に行った。
開口一番 前座 桃月庵ひしもち「元犬」工夫した一言が入るのが、よく効いて笑っちゃう。
入船亭扇遊「棒鱈」この噺を聴く度、江戸の町を薩長の侍が威張っていたろう、明治初めの世相を反映しているのか。唄う侍と芸者の呆れたそぶりが可笑しい。噺のオチが胡椒で故障とは地味だと、いつも思う。
桃月庵白酒「浮世床」
仲入
桃月庵白酒「山崎屋」
入船亭扇遊「鼠穴」
4席ともみっちり語られ、終演は9時20分頃。扇遊師匠の「鼠穴」圧巻です。
独演会より二人会が面白い。独演会は演者の贔屓客が多いが、二人会では演者も客席も期待感をはらんでいる。

だんごまつり用ポスター・チラシ

2017-10-14 02:50:55 | 2018日記


第13回だんごまつり用のポスターとチラシを作りました。
片面はだんごまつり主催者の内容、連絡先・地図等が入っていますので、木下寄席の面では省略しています。
明日から掲示の依頼に回ります。まつりのイベント参加で無料ですから、ポスター掲示は広くお願いできそう。
ポスターだけ今回初めてカラーにしました。チラシは600枚準備しました。
チラシの色はスタンプを使用しました。適当なスタンプがなく、残念です。
町屋寄席のポスターは写真が掲載され、とてもカラフルです。今の私の技量では作れません。これまた、残念!

10/13 白酒・文菊二人会

2017-10-14 01:56:48 | 2018日記
文京シビック小ホールで桃月庵白酒と古今亭文菊の二人会があった。
前座 桃月庵ひしもち「寿限無」こぶをつくられ、親に訴えに来る。その時、おばあさんを存在させるだけで、奥行きがでた。
前座 桃月庵はまぐり「無学者」
桃月庵白酒「氏子中」与太郎にも家庭があるんだ。「錦の袈裟」もしっかり者のおかみさんだったが、こちらは困った女房だ。
古今亭文菊「棒鱈」登場人物がしっかりつくられ、舞台の場面を見ているよう。田舎侍は泥臭さいイメージがあったが。
仲入
古今亭文菊「あくび指南」ばかばかしい噺だが、いい女に弱い男は落語のきまりもの。
桃月庵白酒「佐々木政談」こまっしゃくれた子どもが大人をやりこめる。「真田小僧」でおなじみだが、こちらはとんちが利く。
とんちそのものに古さがつきまとう。