木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

8/28 立川談春35周年記念公演「玉響」

2019-08-29 09:42:24 | 日記
立川談春35周年記念公演6日間の第二夜目です。
落語家の記念公演としては画期的な試みです。落語家は談春師匠のみです。
談春師匠と触れ合う勾玉は、今日はクリープハイプの尾崎世界観です。名前も知りませんでした。
「玉響」たまゆらと読むそうです。Tamayuraとパンフレットに表記されていました。
たまゆらとは勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと、転じて「ほんのしばらくの間」「一瞬」あるいは「かすか」を意味する古語と、チラシにありました。
舞台正面には「玉響」の垂幕。いい字です。
第2夜を選んだのは「らくだ」を口演するからです。次にチケットを端末操作している内に売り切れでした。
会場も普段の談春独演会とは違う年齢層が半分いたでしょうか。尾崎世界観さんの人気も凄いんだと知りました。
一 立川談春「桑名船」世界観さんのリクエスト、リズムがよかったらしいです。
一 トーク 談春・世界観 不安になるほど無口な世界観さん、ホローする談春と言った構図でしょうか。でも、プログラム代わりの文庫を読んでいたのであるある感で肯く。
一 尾崎世界観 ライブ ギター弾き歌う単身ライブです。何曲歌ったか分からないほど歌った。
仲入
一 立川談春「らくだ」圧巻でした。聴きたかった演目です。演る人によって印象の変わる噺です。屑屋がらくだに額を割られた後の噺は是非聞いて欲しい。
一 アンサーソング 尾崎世界観「exダーリン」悲しい色に染まった夕暮れが今日はやけに優しいな……歌詞の一節ですが、屑屋の姿が、そして、屑屋の沈黙の家族との夕食が、この歌でまた、浮かぶのです。怒りの後に来る喪失感も。「玉響」の触れ合いってことでしょうか。
奇抜な試みではなく、35周年にしてエネルギッシュな姿と柔軟な談春師匠がありました。

情報 池袋演芸場下席 主任 馬治

2019-08-28 08:31:15 | 情報2019
9月21~30日の池袋演芸場下席昼の部で、地元落語家の金原亭馬治師匠がトリをとります。
他、中トリを馬生師匠です。池袋下席は昼夜入れ替えがあります。
出演 志ん五・左龍・笑組・馬生・馬玉・小さん・ぺぺ桜井・馬治(出演順、但し、変更がある場合があります。)
また、馬太郎・小駒・馬久、菊千代・歌る多の方々は日替わりでの出演です。
下席の池袋にお越しの節は、夜の部もご注目です。
22日 柳家小里んの会
24日 二ツ目勉強会 落語協会若手の会です。
26日 圓太郎商店 第11回木下寄席にお越し頂いた師匠の楽しい会です。
30日 落語協会特選会「奮闘馬石の会」当日2500円、前売り2300円 03-3971-4545
池袋演芸場はどこに座っても、高座が至近で楽しめるよい会場です。

8/26 談修インザダークvol.7

2019-08-27 09:28:43 | 日記
今年もインザダークの日がやってきました。楽しみな落語会です。
一 立川談修「後生鰻」志ん生サゲでした。
一 立川談修「包丁」
仲入
一 立川談修「五貫裁き」サゲでインザダークな噺に。
演題だけではインザダーク的な噺とは感じませんが、サゲによってこの落語会らしくなりました。

8/21 立川流日本橋亭昼席

2019-08-22 09:42:46 | 日記
立川志らべ師匠真打昇進はじめての日本橋亭でのトリです。日本橋亭は毎月二日間二十日前後です。
次回は9月19日・20日です。トリは立川談四楼・立川ぜん馬両師匠です。
一 開口一番前座 立川半四楼「寿限無」
一 立川談吉「野ざらし」軽妙な口調、所作、楽しいね。
一 立川キウイ「太鼓腹」
一 土橋亭里う馬「猫の災難」笑っちゃいました。丁寧な話しっぷり。
仲入
一 立川小談志「お化け長屋」
一 立川談四楼「人情八百屋」この師匠の人情八百屋には涙したものです。
一 立川志らベ「百川」お客を愉しませようとする心意気があります。
色物はないが、落語好きには嬉しい。木戸銭が安いのもいいね。

8/17 きちやひとりやん

2019-08-18 14:43:39 | 日記
お江戸日本橋亭で、満員御礼です。今後、大きい会場が必要かも知れない。益々人気が出るだろう。
一 桂吉弥「狸賽」
一 桂弥太郎「阿弥陀池」江戸落語の二つ目さんです。楽しい語りで次回聞くの方のしみです。
一 桂吉弥「一文笛」
仲入
一 桂吉弥「宿屋の仇討ち」ハメモノが入って、華やぐと同時に、隣室の武士の苛立ちも倍増です。可笑しかった。

8/16 池袋演芸場中席昼の部

2019-08-16 13:24:14 | 日記
落語芸術協会で瀧川鯉昇師匠ほど、落語会の高座で寄席を、芸協をPRしている人は居ない。落語協会の落語家さんが上野鈴本を宣伝するように。
盛夏で引きこもりがちだったが、ふらっと出かけるのは寄席に限る。池袋演芸場は、周りに食べ物屋も多く、且つシルバー料金がある。
一 開口一番前座 桂りょう治「子ほめ」
一 瀧川鯉津「都々逸親子」
一 奇術 北海翼
一 春風亭弁橋「黄金の大黒」
一 瀧川鯉斗「茶の湯」
一 漫談 ねずっち
一 桂米福「壺算」
一 桂歌春「鈴ヶ森」
仲入
一 瀧川鯉橋「厩火事」
一 桂文治「代書屋」
一 曲芸 ボンボンブウラザーズ
一 瀧川鯉昇「餃子問答」
楽しい。

本 寄席末広亭

2019-08-14 10:21:55 | 日記
聞書き「寄席末広亭」冨田均著。新宿末広亭の席主北村銀太郎氏からの聞書きは、昭和55年刊行が平成13年に文庫版平凡社ライブラリーから出ています。
既に新宿末広亭は代替わりになりました。
この本は落語家さん、落語ファンなどに是非呼んで欲しい本です。落語ファンになって間のない私にとって、寄席という空間の変遷やそこに生きた落語家さんの生き様、落語家さんへ語り手の銀太郎氏のかけた言葉を、今の落語家さんへも聞いて欲しいです。

8/12 国立演芸場開場40周年記念 定例公演中席

2019-08-13 14:26:03 | 日記
満員御礼です。談春師匠の出演を知って、あぜくら会に入ってよかったと実感です。チケットを手に入れました。
一 開口一番前座 立川幸七「やかん」しっかりした語りです。
一 桂竹千代「古事記」相模原で聴いたより、よかった。
一 三遊亭竜楽「親子酒」
一 瀧川鯉昇「ちはやふる」どの出番でもきっちり話される。
一 漫才 ナイツ この二人は舞台でみたいです。楽しい。
一 立川談春「三方一両損」楽しいね。言うこと無し。いつもチケット入手困難です。にぎわい座も二分の一の確率です。
仲入
一 立川談幸「片棒」
一 俗曲師 桧山うめ吉
一 三遊亭圓楽「ねずみ」リハビリ公演です。
40周年記念ということでの出演者ですが、談春師匠を便利に使ってほしくありませんね。定例公演なら芸術協会だけでするべきでは。いい噺家さんが大勢居るのにです。

第12回木下寄席受付中

2019-08-13 14:14:10 | 木下寄席

文化ホールの改修でしばらくは、会場が使えません。是非、この機会にお越しください。雲助・馬石両師匠の親子に、勉強熱心な二つ目の小はぜさんも加わり、お勧めの会です。
第12回木下寄席「初紅葉の宴」
五街道雲助・隅田川馬石・柳家小はぜ
2019年10月14日(月祝)13:30開場、14:00開演
会場 印西市文化ホール二階多目的室
木戸銭 2000円(当日・予約)、学生半額
定員80名限定につき、予約をお願いします。
主催 生で落語を聴く会
予約・問合せ 0476-46-7089
Mail kioroshiyose@gmail.com

8/11 林家正雀独演会

2019-08-13 14:05:00 | 日記
第156回柏落語「林家正雀独演会」
一 開口一番前座 林家彦星「黄金の大黒」
一 林家正雀「毛氈芝居」はじめての噺でした。珍しい噺です。
一 林家正雀「茄子娘」
仲入
一 林家正雀「真景累ヶ淵 豊志賀」三遊亭圓朝作
一 林家正雀 謡い
       踊り 黒田節・深川
独演会でお客様へのサービス精神が凄いです。初めて聴く噺もごちそうです。謡い・踊りもいいものです。

8/10 モア寄席参加

2019-08-11 10:52:52 | 日記
牧の原モアと生で落語を聴く会共催で、モア寄席を開催しました。
お盆の入りで会員スタッフの手薄な中、牧の原モア管理会社のスタッフの皆様や、支援センター・木下寄席のお客さんの協力を受け、準備されました。ありがとうございました。
初めての場所は様々な不安を抱きます。共催というなれない開催形態や、開催間際の宣伝など、気をもむことが多かったです。結果、多くのお客様に愉しんで頂け、主催として嬉しい限りです。
車いすもスムーズに入れる会場、開放的な会場、初めての経験です。今後は今回の経験を生かして、より多くの落語ファンを増やしていきたいです。
一 落語解説 茶光・一蔵 夏休みで小学生の姿もあり、参加型で楽しい解説でした。
一 笑福亭茶光「動物園」9月に池袋演芸場をかわきりに二つ目昇進披露の興行が始まります。是非、応援してください。
一 春風亭一蔵「ちりとてちん」観客を見る目、会場の雰囲気を作る楽しい落語家さんです。
半解放の会場で、落語会としてはうるさい会場で申し訳次第でした。それにもめげず、平常心で会場を盛り上げて頂き、落語家の方にお礼の言葉もありません。今後の課題とさせて頂きます。

8/6 柳家小満ん 雪月花 十 最終回

2019-08-07 13:35:12 | 日記
いがぐみ主催の柳家小満ん独演会です。渋いところをピンナップされ、いつも楽しみです。
当日は京成電鉄の停電で、大幅なダイヤ変更がありました。
一 開口一番前座 三遊亭歌つを「新聞記事」丁寧な話しっぷり。
一 柳家小満ん「花見心中」面白い噺なのに、高座でお目に掛からないなぁ。
一 柳家小満ん「大仏餅」朝鮮砂張を大切にした茶人、やがて、朝鮮砂張は「井戸の茶碗」の井戸の茶碗ような運命になるのかも知れない。
仲入
一 柳家小満ん「名月若松城」武士を扱った噺は少ない。武士だけの噺はなお少ない。落語にはこんな噺もあるのかと、嬉しい。
今回で最終回とのことです。どんな噺が聞けるのか楽しみな師匠です。残念です。

第12回木下寄席「初紅葉の宴」

2019-08-05 12:33:52 | 木下寄席

第12回木下寄席「初紅葉の宴」
五街道雲助・隅田川馬石・柳家小はぜ
2019年10月14日(月祝)13:30開場、14:00開演
会場 印西市文化ホール二階多目的室
木戸銭 2000円(当日・予約)、学生半額
定員80名限定につき、予約をお願いします。
主催 生で落語を聴く会
予約・問合せ 0476-46-7089
Mail kioroshiyose@gmail.com

8/4 上野鈴本演芸場夜の部

2019-08-04 22:19:00 | 日記
夜の部主任は古今亭文菊師匠です。生で落語を聴く会の会員と連れだって行った。若い女性のお客が多い師匠です。上手さを共感して嬉しいですね。
一 開口一番前座 三遊亭ぐんま「堀の内」
一 林家つる子「初天神」
一 奇術 マギー隆司
一 古今亭菊生「熊の皮」
一 橘家圓太郎「化物使い」流石です、短い持ち時間でこの噺の面白さを描ききった。
一 ギター漫談 ぺぺ桜井
一 春風亭百栄「露出さん」
一 古今亭菊太楼「壺算」
仲入
一 漫才 笑組 かずお&ゆたか
一 三遊亭圓歌「お父さんのハンディー」
一 紙切り 林家楽一
一 古今亭文菊「お見立て」丁寧にドラマチックに、それでいて本寸法で、登場人物が生き生きしていました。


8/3 雲助の弟子でござる・夏の噺

2019-08-03 23:17:06 | 日記
道楽亭の出張寄席です。会場は深川江戸博物館小劇場。馬石・龍玉師匠の二人会です。
一 開口一番前座 林家木はち「子ほめ」
一 蜃気楼龍玉「穴泥」
一 隅田川馬石「船徳」夏の風物詩的噺です。登場人物も騒がしい連中で、暑苦しいのですが、可笑しさがはじけます。
仲入
一 隅田川馬石「ざるや」
一 蜃気楼龍玉「牡丹灯籠 栗橋宿」少しあらすじをマクラにして「栗橋宿」です。時間が無いのが惜しいです。龍玉師匠の栗橋宿は怖さがあります。伴蔵が主役へと躍り出てきたわけです。お札はがしでは、女房に引きずられていた伴蔵の悪党振りの変化が目を見張ります。
個性的な二人の師匠を見ていたら、師匠である五街道雲助師匠の「雲助、悪名一代」に描かれた入門風景を思い出します。とても読みやすい本です。副題に「芸人流、成り下がりの粋」とあります。いいね!いいね!を押したくなる箇所が随所にあって、二つ目になりたくないから辞めると言った龍玉師匠を、よくぞ引き留めてくださった。噺だけではなく、現実世界も可笑しくて、お勧め本です。ちなみに、雲助師匠のホームページは是非訪れてください。一見では良さが引き出せないけど、何度も挑戦して、お勧めの訳を探ってください。