製作年度 2010年
上映時間 126分
原作 大鐘稔彦
脚本 加藤正人
監督 成島出
出演 堤真一/夏川結衣/吉沢悠/中越典子/松重豊/矢島健一/成宮寛貴/平田満/余貴美子/生瀬勝久/柄本明
ひとりの医師の真摯な姿を通して現代医療の問題を投げかけるヒューマン・ドラマ。現職医師・大鐘稔彦によるベストセラー小説を映画化したもの。
あらすじ: 1989年、ある地方都市。市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は病院の体制に不満を感じながらも、次々と困難なオペに取り組み、医師としてやるべき仕事にまい進していく。しかしそんな中、病に倒れた市長のために、違法となっている肝臓移植手術を施すべきか否かの選択を迫られ……。
今月一番の楽しみでした。
あいにくの小雨模様のお天気でしたが、夕方の回に間に合いました。
吉沢君が目当てだと公言していましたが(笑)これは予想通りとっても良かったです!
大袈裟に感動を煽らず、そこにいて、命と向き合う医師をクッキリと描く。
登場人物の描き方、キャスト、制作陣の全てに誠実さが感じられました。
物語は成宮君演じる新米医師の母親浪子(夏川結衣)が、現役の看護士でありながら、勤務先である院内で適切な処置を受けられず急死したところから始まる。
シングルマザーだった浪子の遺品の中に息子が見つけた一冊の日記。挟まれていた一枚の写真・・・。
1989年の浪子のオペ担当看護士としての苦しい胸のうち、さざなみ市民病院の実態が綴られていて――
堤さん、ちょっと普通っぽいブラックジャックがとっても良かった!
ピッツバーグ大学で高度な外科医療技術をもちながら、なぜ地方の病院を転々とさすらうのか、
目の前の命を救うこと。ただそれだけの為に何ものにも屈せず、揺るがず、命と向き合う当麻を、
誇張することなく演じていて、素敵です。
(原作の当麻はかなりヒーロー然と描かれていると堤さんが仰っていました)
原作はシリーズもので、かなりな長編であるらしいけれど、たった2時間でそのドラマと緊張感を見事に描いている!
医師役の吉沢悠くんも、事前に本格的に医療指導をうけたというだけあって、
観客も、これはかなりレベルの高い外科手術に立ちあう事になります。
この当麻が魅力的なのは、その天才的技術と汚れのない医療への信念なのだけど、
それを2倍にも3倍にも素敵にするのが、彼をリスペクトする浪子の想いであり、学閥の枷に苦しむ青木の存在なのだと言う気がする。
人を救うはずのメスを手渡し、死に追いやっていた日々の苦しみからこの二人を救う当麻の存在が際立ちます。
患者を救うのみならず、彼らを息苦しさから解き放ち、生きがいと誇りを取り戻す当麻の確かな存在感...。
―医療は患者のためだけにある―
現在は淡路島の診療所でへき地医療に従事している淡路島の“ブラック・ジャック”原作者・大鐘稔彦氏の理想であろう。
そして、きっと誰もが待ち望んでいるヒーロー。
キャストは皆さん余さん、生瀬さん、堀部さんに至るまで文句なしの適材適所。
いつもは舞台ばりの太いお声の堤さんが打って変わった優しいトーンのセリフで凄くよかったし、
浪子の女学生のような熱く可愛い鼓動が聞こえそうな夏川さん、とっても伝わってきました
そしてタイトルコールは、普段のイメージからは最も遠い(ゴメン)意外にもあの方の口から。
←画像クリックで舞台挨拶記事に。
こみ上げてくるのは、嬉し涙だったのかも。
今年の劇場鑑賞の上位決定です
上映時間 126分
原作 大鐘稔彦
脚本 加藤正人
監督 成島出
出演 堤真一/夏川結衣/吉沢悠/中越典子/松重豊/矢島健一/成宮寛貴/平田満/余貴美子/生瀬勝久/柄本明
ひとりの医師の真摯な姿を通して現代医療の問題を投げかけるヒューマン・ドラマ。現職医師・大鐘稔彦によるベストセラー小説を映画化したもの。
あらすじ: 1989年、ある地方都市。市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は病院の体制に不満を感じながらも、次々と困難なオペに取り組み、医師としてやるべき仕事にまい進していく。しかしそんな中、病に倒れた市長のために、違法となっている肝臓移植手術を施すべきか否かの選択を迫られ……。
今月一番の楽しみでした。
あいにくの小雨模様のお天気でしたが、夕方の回に間に合いました。
吉沢君が目当てだと公言していましたが(笑)これは予想通りとっても良かったです!
大袈裟に感動を煽らず、そこにいて、命と向き合う医師をクッキリと描く。
登場人物の描き方、キャスト、制作陣の全てに誠実さが感じられました。
物語は成宮君演じる新米医師の母親浪子(夏川結衣)が、現役の看護士でありながら、勤務先である院内で適切な処置を受けられず急死したところから始まる。
シングルマザーだった浪子の遺品の中に息子が見つけた一冊の日記。挟まれていた一枚の写真・・・。
1989年の浪子のオペ担当看護士としての苦しい胸のうち、さざなみ市民病院の実態が綴られていて――
堤さん、ちょっと普通っぽいブラックジャックがとっても良かった!
ピッツバーグ大学で高度な外科医療技術をもちながら、なぜ地方の病院を転々とさすらうのか、
目の前の命を救うこと。ただそれだけの為に何ものにも屈せず、揺るがず、命と向き合う当麻を、
誇張することなく演じていて、素敵です。
(原作の当麻はかなりヒーロー然と描かれていると堤さんが仰っていました)
原作はシリーズもので、かなりな長編であるらしいけれど、たった2時間でそのドラマと緊張感を見事に描いている!
医師役の吉沢悠くんも、事前に本格的に医療指導をうけたというだけあって、
観客も、これはかなりレベルの高い外科手術に立ちあう事になります。
この当麻が魅力的なのは、その天才的技術と汚れのない医療への信念なのだけど、
それを2倍にも3倍にも素敵にするのが、彼をリスペクトする浪子の想いであり、学閥の枷に苦しむ青木の存在なのだと言う気がする。
人を救うはずのメスを手渡し、死に追いやっていた日々の苦しみからこの二人を救う当麻の存在が際立ちます。
患者を救うのみならず、彼らを息苦しさから解き放ち、生きがいと誇りを取り戻す当麻の確かな存在感...。
―医療は患者のためだけにある―
現在は淡路島の診療所でへき地医療に従事している淡路島の“ブラック・ジャック”原作者・大鐘稔彦氏の理想であろう。
そして、きっと誰もが待ち望んでいるヒーロー。
キャストは皆さん余さん、生瀬さん、堀部さんに至るまで文句なしの適材適所。
いつもは舞台ばりの太いお声の堤さんが打って変わった優しいトーンのセリフで凄くよかったし、
浪子の女学生のような熱く可愛い鼓動が聞こえそうな夏川さん、とっても伝わってきました
そしてタイトルコールは、普段のイメージからは最も遠い(ゴメン)意外にもあの方の口から。
←画像クリックで舞台挨拶記事に。
こみ上げてくるのは、嬉し涙だったのかも。
今年の劇場鑑賞の上位決定です