この命は、誰かのために。
この心は、わたしのために。
原題 NEVER LET ME GO
製作年度 2010年
製作国・地域 イギリス/アメリカ
上映時間 105分
原作 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(早川書房刊)
脚本 アレックス・ガーランド
監督 マーク・ロマネク
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 キャリー・マリガン/アンドリュー・ガーフィールド/キーラ・ナイトレイ/シャーロット・ランプリング/イゾベル・ミークル=スモール/チャーリー・ロウ/エラ・パーネル/サリー・ホーキンス
イギリスの文学賞・ブッカー賞作家カズオ・イシグロの同名傑作小説を若手実力派キャストの共演で映画化した異色のヒューマン青春ストーリー
外界から隔絶された寄宿学校ヘールシャムで、幼いころから共に日々を過ごしてきたキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)。普通の人とは違う“特別な存在”として生を受けたキャシーたちは、18歳のときにヘールシャムを出て、農場のコテージで共同生活を始める。
地震後、一番早く営業を始めたシネコンでは上映がないため、長く待ちましたが、ついに観ることができました。
久しぶりのキーラ出演作。
先に一言で言ってしまうと、切なく悲しい物語ですが、良かったです。。。
公式サイトも予告も観ないで行ったのですが、、、これは、
もうキャッチコピーがネタバレというか、チラシの数行で、勘のいい方ならヘールシャムの秘密にも、
従順すぎるこどもたちの秘密にも・・・早い段階で気がつくでしょう。
それでも、敢えて、情報を持たずにご覧になる事をオススメします。
これは冒頭のシーンがラストに繋がるというタイプの作品なので、
冒頭出てきた二人・・・・ということで、そこからもう3人の終末は推し量れるのです。
そこからキャシーの回想と言う形で語られる寄宿学校で過ごした幼い日。
3人はどんな子供だったのか・・・
ヘールシャムはどんな所だったのか?
そこかしこに秘密の臭いがたちこめていて、子供たちの可愛らしさも魅力的だし、
またその演技にも惹きこまれます。
そして、子供時代の彼らに感じた予感が現実となる成長し、コテージへと舞台が変わっても
3人は変わらず・・・キャシーはやさしい優等生。
ルースはいつもキャシーを窺い、トミーは、、、、
ここでは結構幼くみえるアンドリュー
三角関係、と一口に言えない
実際は3人の中で彼が一番年上
宿命という言葉の持つ残酷なまでに冷淡な響き......それでも恋をして、繋がっていたい....
彼らの純粋さ、従順さは子供の時のまま・・・
後半に訪れる、生まれた時から予定されたその瞬間に観客も立ち会いますが、
ルース(キーラ・ナイトレイ)の演技は瞼にも心にも焼きつき、忘れられない.......
「つぐない」が思い出されますが、今回のキーラは窓からみつめる側・・・
みつめられるのは一緒に育ったふたり――
3人の生に対する想い、その切なさは「月に囚われた男」のサムの悲哀を思い起こさせます。
また手首のセンサーで管理された社会は、「ガタカ」っぽいですが、
全体には萩尾望都の透明感ある世界に近いものを感じました。
やるせなさに包まれる作品ですが、上に挙げたような作品がお好きな方にはオススメです。
この心は、わたしのために。
原題 NEVER LET ME GO
製作年度 2010年
製作国・地域 イギリス/アメリカ
上映時間 105分
原作 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(早川書房刊)
脚本 アレックス・ガーランド
監督 マーク・ロマネク
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 キャリー・マリガン/アンドリュー・ガーフィールド/キーラ・ナイトレイ/シャーロット・ランプリング/イゾベル・ミークル=スモール/チャーリー・ロウ/エラ・パーネル/サリー・ホーキンス
イギリスの文学賞・ブッカー賞作家カズオ・イシグロの同名傑作小説を若手実力派キャストの共演で映画化した異色のヒューマン青春ストーリー
外界から隔絶された寄宿学校ヘールシャムで、幼いころから共に日々を過ごしてきたキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)。普通の人とは違う“特別な存在”として生を受けたキャシーたちは、18歳のときにヘールシャムを出て、農場のコテージで共同生活を始める。
地震後、一番早く営業を始めたシネコンでは上映がないため、長く待ちましたが、ついに観ることができました。
久しぶりのキーラ出演作。
先に一言で言ってしまうと、切なく悲しい物語ですが、良かったです。。。
公式サイトも予告も観ないで行ったのですが、、、これは、
もうキャッチコピーがネタバレというか、チラシの数行で、勘のいい方ならヘールシャムの秘密にも、
従順すぎるこどもたちの秘密にも・・・早い段階で気がつくでしょう。
それでも、敢えて、情報を持たずにご覧になる事をオススメします。
これは冒頭のシーンがラストに繋がるというタイプの作品なので、
冒頭出てきた二人・・・・ということで、そこからもう3人の終末は推し量れるのです。
そこからキャシーの回想と言う形で語られる寄宿学校で過ごした幼い日。
3人はどんな子供だったのか・・・
ヘールシャムはどんな所だったのか?
そこかしこに秘密の臭いがたちこめていて、子供たちの可愛らしさも魅力的だし、
またその演技にも惹きこまれます。
そして、子供時代の彼らに感じた予感が現実となる成長し、コテージへと舞台が変わっても
3人は変わらず・・・キャシーはやさしい優等生。
ルースはいつもキャシーを窺い、トミーは、、、、
ここでは結構幼くみえるアンドリュー
三角関係、と一口に言えない
実際は3人の中で彼が一番年上
宿命という言葉の持つ残酷なまでに冷淡な響き......それでも恋をして、繋がっていたい....
彼らの純粋さ、従順さは子供の時のまま・・・
後半に訪れる、生まれた時から予定されたその瞬間に観客も立ち会いますが、
ルース(キーラ・ナイトレイ)の演技は瞼にも心にも焼きつき、忘れられない.......
「つぐない」が思い出されますが、今回のキーラは窓からみつめる側・・・
みつめられるのは一緒に育ったふたり――
3人の生に対する想い、その切なさは「月に囚われた男」のサムの悲哀を思い起こさせます。
また手首のセンサーで管理された社会は、「ガタカ」っぽいですが、
全体には萩尾望都の透明感ある世界に近いものを感じました。
やるせなさに包まれる作品ですが、上に挙げたような作品がお好きな方にはオススメです。