to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

2014-10-27 21:33:15 | the cinema (カ行)

上映時間 103分
製作国 フランス/アメリカ/ベルギー/イタリア
監督 オリヴィエ・ダアン
出演 ニコール・キッドマン/ティム・ロス/フランク・ランジェラ/パス・ベガ/パーカー・ポージー/マイロ・ヴィンティミリア/デレク・ジャコビ/ロバート・リンゼイ/ニコラス・ファレル/アンドレ・ペンヴルン/ロジャー・アシュトン=グリフィス
1956年、人気絶頂の中、26歳という若さで突然ハリウッドから引退し、モナコ大公レーニエ3世の妻、モナコ公妃となる道を選んだグレース・ケリー。その“世紀の結婚”から6年、いまだに宮中のしきたりに馴染めず、孤立感を募らせる息苦しい毎日を送っていた。そんな時、ヒッチコック監督から次回作「マーニー」のヒロイン役を直々にオファーされ、心ゆれるグレース。ところが折しも、モナコが国家存亡の危機に直面してしまう。フランスのド・ゴール大統領がモナコに過酷な課税を強要し、一触即発の緊張状態に陥ってしまったのだ。大国フランスを相手にやがて万策尽きるレーニエ。そんな夫を支え、愛する家族と国家を守るため、グレースはある覚悟を胸に行動を開始する。
オスカー女優、グレース・ケリーが26歳という若さで引退し、
世紀の結婚から6年後の宮殿を舞台に繰り広げられる、ある国家存亡の危機に際して
その時公妃は?という、史実をベースに描かれたフィクション

伝記ドラマという感じはそんなにしなかったし、
ちょっとサスペンス仕立てな部分で引っ張られて、最後まで楽しめました♪

人気絶頂の女優を捨ててヨーロッパの小国に嫁いできたハリウッド女優。
モナコ公女としての教育も十分とは言えず、周りを親戚に囲まれ、籠の鳥状態。
意見を言えばたかが女優のくせにと言われ、夫にすらアメリカ的とバカにされ、
この国の為、家族の為の努力が実らない、独りぼっちのグレース。


そんな時、モナコは庇護国であるフランスによって脅かされる。
ここではフランス側の内情にはあまり触れられていないが、彼らの敵・ドゴール仏大統領は
第二次世界大戦後も安定しない仏の政局、経済に強権的な姿勢で政策を進め、成功してきた人物。
そしてアメリカ嫌いでもあったらしい。

時を同じくしてヒチコックの新作「マーニー」への誘いに揺れていたグレースが、
自分を取り戻すまでにどんな時間が必要だったのか?!

レーニエ3世を演じるティム・ロスとかオナシスが、見分けがつかないシーンもあって
ちょっと執務室とか、男性の談笑シーンは解り難かったけれども、グレースが
デリエール伯爵に″ヨーロッパ流″の指導を受ける辺りからガラリと雰囲気が変わり、解り易い。


カルティエが再現したしたという、ホンモノのジュエリーが5つ。
沢山登場するジュエリーの中からみつけるのも楽しみの一つかも。
グレース・ケリーと言えばエルメスだけど、
他にもランバンが、シャネルが、ディオールが、当時の衣裳を一から作り上げたというのも、
この作品に大きく貢献して、観客を60年代のモナコに誘ってくれていたと思う。

勿論、ニコールは最後までニコールだったけど、十分クールビューティーな公妃でした!
そして、クライマックスへの序曲、
プッチーニの私のお父さんをマリア・カラスが歌い上げるシーンは、何の違和感もない
パス・ベガが成り切ってました~



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12 コメント

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こんばんは (ituka)
2014-10-28 21:26:56
物語もサスペンス調で惹きこまれましたが
当時のファッションを見られただけでも満足できましたよ。

昔、母親が個人で仕立て稼業してた影響から
テレビのファッション通信をたまに見るのが好きだったりします(笑)
もちろん、衣装もだけどモデルさんを見たいというのが本音です(爆)
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itukaさん♪ (kira)
2014-10-29 12:10:37
名家に嫁げばあるあるの物語だったりしますけど(笑)
コレ、グレース的に、女性的にはいいけれど、フィクションとは言え
レーニエ3世の子孫的には、
またドゴールに象徴されるフランスの関係者的にはどうなの?
って、思いながら観てたわ

50~60年代ファッションって、基本のような気がしてます
可愛いも上品も確立されてて、ホントに好き~
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衣装が素敵! (ノルウェーまだ~む)
2014-10-30 11:23:08
kiraさん☆
ほんと、衣装がとっても素敵でしたねー
ジュエリーに関してはほぼ気付かなかった私・・・(汗)
レーニエは執務室で見つけるのが難しいくらい、見分けつきませんでした(笑)
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ノルウェーまだ~む♪ (kira)
2014-10-30 22:35:58
まだ~むの仰る通り、
「美しい女優のシンデレラストーリーの舞台裏」でも、
もっと共感を持たせる描写があれば、、でしたよねぇ・・・
ニコールのファッションと存在感で愉しめましたが、
私もこの副題は言い過ぎな気がしました
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こんにちは (たいむ)
2014-10-31 14:08:51
サスペンス調なのが雰囲気を出してましたね。

仰るようにニコールはニコールだったけれど、”クールビーティ”同士はまっていましたね。
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ニコール、グレースだから観る (ボー)
2014-11-01 08:58:44
グレースの写真を見ると、オードリー・ヘップバーンが演じたほうが似ていたかもと思います。もう今では無理だけど。
あのスピーチによって決着してしまう、というのが、いかにもドラマ的に弱い気がします。
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たいむさん♪ (kira)
2014-11-01 21:04:29
そうでした♪
中盤を引っ張ったあの、スパイ騒動がなければ
いくらニコールをもってしても退屈したかも~ですよね(笑)
モナコに行きたくなりましたよね~
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ボーさん♪ (kira)
2014-11-01 21:08:48
うんさっきお邪魔してきましたよ~

>あのスピーチによって決着してしまう、というのが、いかにもドラマ的に弱い
全くもって、同感ちょっと盛り上がりにかけたよね
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こんにちは。 (オリーブリー)
2014-11-02 20:00:29
ヘンに顔を作りこまず、雰囲気勝負したニコールが良かったと思う。
お話は今ひとつ盛り上がらなかったけど、私もこの頃のファッションは大好きよっ♪
今はカジュアル志向で楽チンスタイルだから、上品で鮮麗されていて、観ていてウットリするだけでなく、心もピシっとしてくるわ(笑)
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オリーブリーたん♪ (kira)
2014-11-03 09:45:08
>ヘンに顔を作りこまず、雰囲気勝負したニコール
そうそう!
その代りなのか、シーンごとのファッション、ヘアも含めて同一化という気合の入れようでしたね~。
まずその、ブランド力というのが強いニコールの味方でした
そう♪着るものでキモチも変わるのよね~。いつまでもシャネル丈のスカートに
ハイヒールでカツカツと背筋を伸ばして歩くおばちゃんでいたい
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