本当の悪は笑顔の中にある
JOKER
アメリカ 122分
監督トッド・フィリップス
出演 ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ/ブレット・カレン/フランセス・コンロイ/シャロン・ワシントン
DCコミックスのバットマンに登場する最強最悪の悪役“ジョーカー”に焦点を当て、コメディアンを夢みる心優しい男アーサー・フレックが、いかにして社会から切り捨てられ、狂気の怪物へと変貌を遂げていったのか、その哀しくも恐ろしい心の軌跡を重厚な筆致で描き出す。
大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐ彼だったが、行政の支援を打ち切られたり、メンタルの病が原因でたびたびトラブルを招いてしまうなど、どん底の生活から抜け出せずに辛い日々を送っていた。そんな中、同じアパートに住むシングルマザーのソフィーに心惹かれていくアーサーだったが…。
鑑賞からだいぶ経ってしまいましたが、
コチラは、バットマンの宿敵“ジョーカー”はなぜ生まれたのか?に焦点を当て、
バットマン(ブルース)との因縁も描かれている。
このゴッサムシティは、ゴミと鼠に住民は悩みTVでも取り上げるが
富裕層はそこには居ない。どこかの街に似ている。
しょっぱなから描かれる貧困、暴力、差別、無関心、ネグレクト――
追いつめられ、救いのない日々の果てに生まれた止められない、、笑い
終わってみても、アーサーの“ジョーカー”にヴィランの強さは印象にない。
むしろ痛々しい。
笑う事を止められないアーサーの現実に、コチラまで目が、心が、切り刻まれる……
ホアキンが凄い・・・・
本当は泣きたい現実を紛らわす時に、ナゼ唐突に笑いという発作が起きるのか?
それはアーサーの幼少期を語る母の、何気ない言葉で知ることが出来る。
そして、出生の真実も終盤の写真に記されているが、、、
最初と最後のカウンセリングの間に起きた、
どこからどこまでが妄想で、どれが現実の行動だったのか?
そして、解き放たれたアノ赤い👣―……
彼が求めたのは、正義ではなく、優しさ・・愛だったのに…
帰り道、どういうわけか私の頭の中で“やさしくなりたい”のアノフレーズがルーティーン。
🎵 やさしくなりたい やさしくなりたい
自分ばかりじゃ 虚しさばかりじゃ
愛なき時代に 生まれたわけじゃない
強くなりたい やさしくなりたい.....🎵
>解き放たれたアノ赤い👣―
自分に向けられた寄り添いさえ斟酌しないモンスターになってしまった・・・のですかねぇ。
Kiraさんの、「やさしくなりたい」のフレーズのルーティーン。
ああそうかぁ、力のある作品はこんなふうに人の心を動かすのだなぁと、そのことに私はいま感動しています。
ありがとうございます。
孤独と絶望があのピエロメイクになったのですね~。
個人的には「it~それがみえたら~」のピエロの方が
憎くて怖くて、
本当に、「悪をつくるのも悪」という、それに尽きるという教えでした。。。
TVのニュースも、暗い、劣悪な事件ばかりだと、見たくないし、
ドラマや映画ぐらい、綺麗で愉しいものに浸りたいと
この頃は特にそう思いますね~。
でも、コレは嫌いじゃないです(^^)