北村尚志のブログ

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一生モノ

2015年02月07日 | 尚志の音楽話
最近、初心に戻らねば・・・と思うことがよくある。

30年以上前に作った曲をもう一度、今の技術で作り直そうと思ったりする。
自分の技術も少しは向上しているだろうけど、音楽テクノロジーは遥かに進化している。
その最新の技術をもって制作にかかるも、何だかしっくりいかない。
???・・・肝心かなめの音色が違うのだ。

いくら最新のシンセサイザーをひねくりまわしても出ない音色がある。
やはり当時のシンセをひっぱりださないとダメなのだ。

そこで30年以上前に購入したシンセの登場!
スイッチを入れるも音が出ない!! 「あらら・・・。」
今では2年に1回くらいしかしか電源を入れないこのシンセ。

ネットで修理できるところを探すと、多くの会社があった。
一番信頼できそうなところに修理を依頼、
そのやり取りの中で古い楽器の重要性を再認識した。

キーボードは近年一番進化した分野だと思う。
安くて多機能な製品は山ほどあるが、「これしか出ない。」という音色を持つ製品はほとんどない。

その点このシンセは違う。
単機能だし、メンテに手間もかかり、機嫌が悪いとダダをこねる。
工業製品ではあるが、そこはやはり楽器なのだ。

そしてこの楽器を今再現しようと思えば大変なコストがかかるという。
一瞬、思い出の飾り物にしょうかとさえ思ったシンセが心からいとおしく思えた。

修理代もそこそこかかりそうだが、
職人が道具を大切に何十年も使い続けるというのはこういうこのなのか・・・。
今から大切に一生使っていこうと心に誓った。
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