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父の命日

2008年07月02日 | 尚志の日記

今日は父の命日、早や10年が経ちました。

父はあの日突然、脳梗塞で倒れ、半身不随、言語障害、足の切断、寝たきりと3年間の闘病生活の末、7月2日の朝、誰にも見取られずに69歳で亡くなりました。

予期せず体が不自由になった父は混乱し、病院に迷惑をかけ、追い出されました。

以来、家での闘病(看病)が始まりましたが、本当にいろいろなことがありました。

看病に疲れた母がノイローゼになり家出したこともありました。

子供たちも小さかったので嫁さんにも随分苦労をかけました。

我が家にとって看病に費やしたこの3年間は最も不幸な時間だったような気がします。

けれど過ぎてしまえば何でもなかったことです。

高齢者を抱える家庭では今後普通に起こり得ることです。いい経験をしました。

僕は父から与えてもらうばかりで、何の孝行もできませんでした。

考えれば考えるほど後悔してしまいます。

今日一日でも父が帰ってきてここに座っていてくれたら・・と思ってしまいます。

でもそんなことは無理なので、その分、母にお返ししようと思っています。

そう告げると父の写真は笑って返してくれました。

 

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2 コメント

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Unknown (kaorun)
2008-07-02 09:23:48
素敵な考え方ですね。心から尊敬致します。身内の死ほど辛い経験は無いですよね。尚志さんのお父様ですので、きっとご立派な方だったのでしょう。私も中学1年の私の誕生日に、大好きだった祖父が亡くなるという経験をしました。癌を患っていましたので、自宅で療養していたのですが、尚志さんのお父様と同じように、誰も最期の瞬間を看取ることはできませんでした。当時はひどく悲しみましたが、今では毎年自分の誕生日が訪れる度に思い出すことができるので、祖父に感謝しています。尚志さんの日記を読んで、今をしっかり生きて、人生を歩んでいる他の家族に恩返しをしないといけないという気持ちになりました。
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Unknown ()
2008-07-02 18:46:04
いずれ来る「別れ」これは絶対に避けられないこと。
だから今を生きるひとたちのこと大切に、
もちろん自分もね。
返信する

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