ものを大事にすること・・・着装

この秋、昇段審査を受けることになりました。
ふいに師匠から僕の防具について「いつの間にこんなボロボロになった？」と厳しく指摘されました。
剣道を再開したのは8年前、この防具はその時に購入したもの。
防具は直射日光の当たる場所で保管してはいけない・・・理屈ではわかっていても、
つい梅雨時期から日の当たるところに置きっぱなしになっていたのでした。
結果藍色が落ち、ひどい状態になっていました。
「決して安い買い物じゃないんだから、いい防具は何十年も使えるもの。こんな防具では昇段審査は受けさせられない。」
師匠の奥様 桜木はるみ先生から修理していただくことになりました。
防具を預けて一週間、まるで新品のように生まれ変わった防具を見て驚きました。
手差しされてた面の細かい縫い目をキチンと掃除し、何度も藍を塗り直し、
さらに縁の皮部分は漆塗りをしていただいたそうです。



「見た目は大事です。着装が乱れていては心が乱れる。相手にも失礼。
君は大切なギターを何の手入れもせずにステージに上がれるのか？？」
痛い言葉の突きをくらいました。
師匠の言葉はいつも人生の教訓となります。