年末に親戚が亡くなり、新年早々葬儀でお袋を乗せて大分県の中津江村へ。
雪で覆われた村はやけに遠く感じた。
葬儀は今どき珍しく自宅で行われ、狭いスペースに大勢の参列者、まるでおしくらまんじゅう状態。狭い、トイレが少ない、入りきれない人たちは寒い中、外で参列。
おふくろがひとこと「わたしが死んだら必ず斎場でやってくんしゃい。」なるほどと思う。
けれど故人にとっては生まれた自分の家から送り出されるのがなによりの幸福だと思う。近所の親しい人が集まって作り上げる葬式、 斎場ほどスムーズにはいかないけれど家が一番!
もう10年近くなるけれど、うちのおやじも婆ちゃんもうちから送り出せたのは二人にとっても何よりだった気がする。
もし僕が逝くときも出来ればそうあってほしい、そう思った。
生まれた家で最後の時をむかえ、生まれた家から送り出される。こんな簡単なことが今は一番の贅沢になった。
確かに斎場は便利だけど、なんかあっけなく終わって
しまった感じがして一生の締めくくりってこんなもん
なのかな?
弔問の方のことを思えば仕方ないのかもしれないけど。