昔の暖房は

　それにしても氷の世界は続きます。こんなに寒い冬は久しぶりですね。
しかし「寒い！」とは言っても、それは一瞬です。
今の生活、朝起きてすぐエアコンをつければ数分後には部屋はポカポカ、
トイレの便座だってぬくぬくで気持ちいいんです。
外に出てもすぐ車に乗り込めばヒーターをガンガン効かせて快適ドライブです。

「ちょっと！お父さん、洗濯物取ってきて～」との嫁さんの声、
今は洗濯から脱水まですべて洗濯機がやってくれます。
昔を思い出せば、たしかに母が大きなたらいと洗濯板でゴシゴシやってました。
洗濯後の手は赤切れがすごかったです。まさに重労働でしたよね。

部屋の暖を取るでも　火鉢がひとつ、家族がそこに群がっている。
五徳の上に金網置いてやかんを置いたり、餅を焼いたり・・・。
こんなコミュ二ケーションもたしかにありました。

コタツは掘りコタツで豆炭を燃やして・・・「アチチッ」粗悪品の靴下が必ず焦げてました。
それに毎年一酸化中毒での死者も出ていましたね。

それに豆炭のあんかを布団に入れて寝ていました。今考えると危なくてしょうがないと思います。
暖房器具としては猫も必需品でした。せんべい布団の隙間に猫を入れて寝ていた時もありました。
（結構汚かったと思いますが・・・）
でも母の股にはさまれて寝たのが一番暖かかった気がします。

人は大昔どうやって暖を取っていたんだろう？？
モノがない頃はそれなりに工夫をしていたのでしょうね。
不況だ！エコだ！節約だ！といいながらもう昔には戻れません。

散歩している毛がフサフサの犬を、ぬくぬくのクルマの中で見ながらぼんやり考えたことです。