「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

G7広島サミットでウクライナが得たもの(Fー16戦闘機)<2023年5月

2023-05-26 09:39:22 | ウクライナ紛争

一つは、G7からの絶対的な支持と支援です。G7が共同声明でそれを明確にした意味は大きいと思います。そして、そこに招かれたと言うことは、NATO加盟の切符を手に入れたと言うことでもあります。これは、ウクライナ紛争終了後になりますが、ウクライナは大きな安全保障を得ることになります。そのあと、ロシアが再度ウクライナに軍事侵略する事は事実上、不可能になります。
違う言い方をするとNATOとロシアの境界線はウクライナの東側国境になります。

そのためには、ウクライナは今回のロシアとの戦争に勝たなくてはなりません。事実上、NATOの代理戦争の性格がより明確になったと思います。代理戦争である以上、武器や物資、資金の支援は戦争が終わるまで継続すると言うことです。

二つ目は、アメリカ製の新型(でもないですが)Fー16戦闘機の供与が決まりました。これまでアメリカは否定してきました。しかし「戦闘機連合」と言う支援の枠組みを作りNATO諸国が分担して支援する内容です。

アメリカがこれを明確にしなかったのは、費用の問題が大きいと思います。今、1機70億円くらいだと思います。50機の戦闘機部隊を編成すれば、機体だけで3500億円。関連経費を含めると、大雑把に5000億円くらい必要であろうと思います。アメリカ1国で負担するには、さすがに金額が大きすぎると言うことだと思います。過去帳方式でNATO諸国に応分の負担をしてもらうと言うことでしょう。

これからパイロットの訓練が始まりますが、ウクライナ空軍のミグ29戦闘機とは、全く違う機種です。ウクライナ空軍のベテランパイロットが、訓練を受けても1年以上の訓練期間が必要だと思います。だから、Fー16戦闘機がウクライナの防空任務に就けるのは、速くても来年の夏以降であろうと思います。

だから、今回のウクライナ軍の反抗作戦には間に合いません。しかし、ロシアとの戦争を考えるならウクライナ空軍の強化は、絶対に必要なことです。取り敢えず、今から始めようと言うことになりました。

これでウクライナ軍は、兵器は必要な種類を全部調達するめどが立ちました。仮に戦争が長引けば、この戦闘機の供与が役に立ちます。

旧式のミグ29戦闘機は、ポーランドとスロバキアから30機ほど供与されますので今年は、それで頑張るしかありません。防空には大した役に立ちませんが地上攻撃には十分な威力があります。空中発射型のミサイルの供与もありますから、機体数は多いに越したことはありません。

来年の話にはなりますが、ウクライナの必要としていた防空戦闘機は、来年の夏以降には就役できるでしょう。



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