「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

NYやLAの高層ビルで暮らすハヤブサたちと日本のムクドリ被害<2024.06.29

2024-06-29 19:31:04 | 動物と植物と自然

自然環境の保護や野生動物の保護に関しては、日本は後進国だと思います。
アメリカには見習ってはダメな悪い点は多々あります。
軍用自動小銃の乱射事件とか人種差別とか犯罪とか、その他山ほどあります。
しかし自然保護とか野生動物の保護の話を聞くと、この点に関してはアメリカは先進国だと思います。

NYなどの大都会では、人の手の入らない自然の部分を復活させる試みがなされています。

森林に関するニューヨーク宣言
 5 年間の進捗評価レポート(概要日本語訳)
 エンドーサーの視点(概要日本語訳)
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)2020 年 1 月
https://www.iges.or.jp/jp/publication_documents/pub/newsletter/jp/10683/%E6%A3%AE%E6%9E%97%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF%E5%AE%A3%E8%A8%80%E7%BF%BB%E8%A8%B3_IGES_20200430.pdf

大都市ニューヨークが野生生物の宝庫に、生息地守る活動の成果
2021.12.23 Thu posted at 07:43 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35181237.html

NYのハヤブサのことを書いたブログ
https://mikissh.com/diary/peregrine-falcon-around-nyc/

ハヤブサなど猛禽類は、アメリカでは絶滅危惧種になるほど個体数が減りました。その後の保護活動の成果でNYなどの大都市でも個体数がやや増加しているようです。
<保護活動の動画>
【オフィス街で空中ショー】ハヤブサたちがロサンゼルスの高層ビルに巣を作り鳩を食べる理由~子育てを手伝う研究者たち【どうぶつ奇想天外/WAKUWAKU】
https://www.youtube.com/watch?v=eUuxLStrcNo
人間に育てられたハヤブサのヒナが巣に戻される!そのとき親鳥は?大都会ロサンゼルスに暮らす世界最速の鳥たち【どうぶつ奇想天外/WAKUWAKU】
https://www.youtube.com/watch?v=7t9EMGOrbzk

ロスアンゼルスでの保護活動の一端を紹介しています。
高層ビルの所有者の協力を得てビルの高いところにハヤブサの巣を作っています。
卵を産んだら偽卵をおいて本物は人工羽化機で羽化して少し育ってから巣に返します。
ハヤブサの両親が子育てしてくれるかは、その個体によるでしょう。動画のケースではわが子を認識してくれて子育てを始めました。
当然、フンもありますし羽が散らかったりして不潔です。
でもハヤブサの保護にビルのオーナーが理解があるのでしょうね。拒否するオーナーも多いと思います。

NYでもそうではないかと思いますが、このような多くの人々のハヤブサ保護への理解と関係者の努力があるから大都市でのハヤブサや猛禽類の個体数が、だんだん増えてきました。

NYで猛禽類が増えているのは、自然のままの森や森林を復活させたことが大きな理由です。
今の大都会では、猛禽類の巣を作る場所がありません。
そのような場所を作ってあげれば、野生の鳥たちは戻ってくると言うことです。

日本のムクドリ被害やカラスの被害。
カラスに関しては農業への被害もあります。
農業を営む地域ですら猛禽類の住む森や森林を破壊した結果、猛禽類が住めなくなっているようです。

タカ vs ムクドリ 1万羽 害鳥対策の依頼続々!鷹匠に密着【アップ!特集】
https://www.youtube.com/watch?v=xZbnx-QmtPY

結局、これも解決方法の一つですが自然環境を復元して本来の自然の捕食サイクルを復活させる試みも必要だと思います。

日本がやっている事は政策的にも全部、アメリカと正反対のことをしています。
東京湾岸で大きな工場が撤退してまとまった土地が供給されました。
全部、再開発して主に高層マンションにしてしまいました。
このエリアをNYのように自然の復活のために使えば、かなりの面積の自然が復活できたと思います。

こうして見てくると日本の自然環境保護や野生動物保護は、非常に遅れていると思いませんか❓
土地があれば全部、商業ベースの利用しか考えない。
これでは、自然破壊が進むだけです。

自然破壊の大きなものに河川のダムがあります。
アメリカでは、ダムの撤去の試みも行なわれています。

米国に広がる巨大ダム撤去ムーブメントとは? 川を魚たちに返したくなるドキュメンタリー映画『ダムネーション』公開中
2014.12.21
https://greenz.jp/2014/12/21/damnation_interview/
米国西部でダム3基撤去へ、自然再生めざす
生態系にもたらす恩恵が大きいダムを優先
2016.12.02
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/120100019/?ST=m_m_news

無数に作られたダムが、どれほど自然環境を破壊しているかは、そこに住む人間しか実感できません。
例えば、北海度の例を挙げます。
ダムのなかった戦前は、北海度の山奥まで鮭が遡上していたと子供のころ知りました。
ダムが沢山建設された結果、今では鮭の遡上できる川は限られていますし上流までは遡上できません。

ダムで寸断された川からは、川魚が激減しました。

魚道を作る試みもされていますが、そもそもダムを撤去する方が、ずっと効果的です。
それでもまだ無駄なダム建設をしているところもあると思いますし、建設計画もあると思います。

もう少し外国特にアメリカのやっていることを見て学ぶべきでしょう。
何かと批判して馬鹿にする中国でも自然環境保護には、日本とは比較にならないほど保護活動に力を入れています。
中国も経済成長の過程で随分、自然を破壊してきました。
今、それを反省して自然保護に国家として取り組んでいます。

地球温暖化対策でもそうです。
中国の使うエネルギーは莫大です。
それを石炭火力から原子力と自然エネルギーに置き換えようとしています。この二つの発電量は、年々増えています。
原発を止めて化石燃料に頼りきりの日本は、ほぼインド並みに遅れています。

何だか日本を見ていると「自分たちは優れている」と誤解しているように見えます。
まだまだ後進国並みに遅れている部分は、沢山あることを自覚するべきでしょう。

日本の「報道の自由度」は70位でコンゴ共和国以下!マスコミを萎縮させる諸悪の根源とは
2024.5.9 5:50
https://diamond.jp/articles/-/343385

おいおい❓と思いませんか❓
このような国民性が、全てにおいて進歩を阻害しているのです。


※関連記事目次
項目「動物と植物と自然」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8835f5fca1b4e3065d08a3ab556f3c0e
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。