「北の山・じろう」日記

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アメリカの大型ウクライナ支援は、ウクライナの劣勢を覆せるか❓<ウクライナ紛争2024.04.30

2024-04-30 21:21:05 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ大統領、武器供与の加速訴え NATO事務総長と会談
By ロイター編集
2024年4月30日午前 1:41 GMT+912分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DJ6PM3RTZRM2NLF4TVYQKIHG3Y-2024-04-29/
②米、ウクライナに9480億円規模の長期軍事支援 過去最大
2024.04.27 Sat posted at 11:55 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35218357.html
26日に発表された支援は国防産業と契約する「ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)」
に基づく。USAIにはウクライナに長期的に兵器や装備品を供与する狙いがある
米ウクライナ支援法、成立 バイデン氏「数時間以内に武器輸送」
2024.04.25 Thu posted at 06:30 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35218221.html
「HIMARS(ハイマース)」用の弾薬や大砲、歩兵戦闘車「ブラッドレー」、対空ミサイル
「スティンガー」など

アメリカが何故、支援法案の可決をここまで遅らせたのかは疑問のあるところです。
単に議会下院共和党が反対していただけでは、ないように思います。
ウクライナ政府に対するアメリカの何らかのメッセージがあると思います。
それは、何か❓
現在のウクライナを見ていると、そもそも戦争を継続する国内の体制がありません。
兵力不足が強く言われているのに、一向に兵力動員に動こうとしません。
兵士がいなければ、武器をいくら送っても戦況は改善しません。

ともあれ、ウクライナ支援法案は成立して早速、送れる分の砲弾やミサイルは発送される見込みです。
しかし、内容は②の記事にある通り、アメリカ軍の在庫から送るのではなく、武器メーカーが製造した分を送る内容です。
これから作って送るという話で、すぐ送れる分は限られているでしょう。
ヨーロッパも砲弾の確保を急いでいますが、すぐには出来そうもありません。数か月は、かかる話です。

だから短期的には、ウクライナに送られる砲弾やミサイルは限られた分量だと思います。全部の前線で不足している量には、全然足りないと思います。

そもそもゼレンスキー大統領のコメントには、嘘があります。
『戦況は西側諸国からの武器供給のスピードに左右されるとし、ロシア軍が一部戦線で攻勢を強める中、ウクライナへの武器供与加速を訴えた。』
武器が来れば、戦局は好転するかのような事を発言しています。これは、いつものことです。

しかし、ウクライナ軍劣勢の最大の原因は、極端な兵力不足です。これを解消しないとウクライナ軍の劣勢は、変わりません。むしろ日を追うごとに悪化すると思います。

ウクライナ政府の対応は❓
ウクライナ、国外の招集年齢男性への圧力強化 広範な動員規定見直しの一環
2024.04.25 Thu posted at 13:25 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35218248.html

ヨーロッパに逃亡している80万人強の招集年齢男性への圧力を強化して(パスポートの更新を拒絶して)徴兵しようと言うものです。
30万人集めるのに、どれだけ時間がかかりますか❓
半年後に集まりました。
半年後には、戦局は今よりさらに悪化しているでしょうね❓

そして最近のアウデイーイウカ戦線のオチェレティネOcheretyne方面の戦闘で見られたように、ウクライナの部隊が(おそらく)現地指揮官の判断で簡単に撤退してしまいます。
恐ろしいほど短期間でウクライナ軍は、オチェレティネOcheretyne方面の拠点を複数個所失い、もう取り返すことは不可能です。
それどころか、ロシア軍は更に進撃するでしょう。

もう2年以上、部隊の交代や休暇もなしで戦い続けてきたウクライナ軍の兵士たちには、限界が来ている兵士が大勢いると言うことです。
ゼレンスキーの発言を聞いていると、この部分に対する理解はないようです。(ゼレンスキーの発言を聞いていると兵士は、物であり数でしかないようです。人間だとは思っていないのでしょうね❓金と武器のことしか言いません。)

つまりウクライナ兵には、今の状況が当分続くと言うことです。
今回のような部隊単位の勝手な退却や、兵士の降伏や逃亡は、今後も起きると言うことです。

おそらくウクライナの前線では、今年はこのような事が頻繁に起きると思います。
勝てる当てもなく毎日劣勢の戦闘を強いられ除隊の望みもありません。死ぬまで戦えと言っているのと同じです。
兵士たちは既に考えていると思いますが、考えていることを実行する兵士が増えるでしょう。(逃亡か降伏)

武器が多少来ようと来るまいと極端な兵員不足が解消されない限り、ウクライナ軍の劣勢の戦況は続き時間がたてば悪化すると思います。
今、ウクライナ軍はその臨界点に達してしまったように見えます。
多くの前線が崩壊する前に、和平交渉を始めるべきであろうと思います。崩壊してしまえば、条件なしの停戦交渉になります=無条件降伏。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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