「北の山・じろう」日記

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西側の予想の一歩先を行くロシアの戦争計画(ミサイルと砲弾の増産計画)<ウクライナ紛争2024.05.11

2024-05-11 22:15:42 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.05.9
ロシア軍は空からの攻撃手段を多様化、ミサイルが枯渇することはない
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-russian-military-has-diversified-its-air-attack-methods-and-will-not-run-out-of-missiles/

最近目立つウクライナ軍の劣勢には、二つ理由があると思います。
一つは、ウクライナ政府と参謀本部に戦争計画がないことです。単にロシア軍と戦って勝つ・と言うスローガンしかありません。
では、勝てなければどうするのか❓
その計画はありませんから、ズルズルと負け戦を続けて日ごと劣勢が深まりつつあります。
普通は勝てなければ和平交渉を始めると思います。
普通でないウクライナ政府は、戦争継続一本鎗です。
独裁的な性質を持つ国家の共通の欠点は、負け戦の止め方を知らず破滅するまで戦争を継続することです。

ナチス・ドイツ
旧大日本帝国

最近のウクライナ政府広報は、大本営発表と瓜二つです。
ウクライナ軍は、常に負けておらずロシア軍を撃退しています。
(時間を追うごとに前線はウクライナ側に食い込みつつあるのは、何でもないことのようです。少しづつなら、それは構わないようです。しかし、少しづつ後退していくと最後は、どうなるのか❓)

まあ、そのような重箱の隅を爪楊枝でつつくような話は止めて❓

西側の専門家のロシア軍の戦力見積もりによると、もうロシア軍はミサイルの備蓄は枯渇して砲弾不足になっているはずでした。現在、そうはなっていません。
専門家と言う人たちは、どのような見識があるのか、かなり疑問があります。

だからウクライナも西側もロシアのミサイルが枯渇し砲弾不足になるのを待っていたと思います。
ゼレンスキーが2023年言っていた戦争が長期化すればウクライナが有利だとの根拠です。

確かに一部は、当たっていてロシア軍は戦車・歩兵戦闘車・装甲車などは、ほぼ枯渇しました。

枯渇しなかった兵器もあります。
ミサイル・砲弾・シャヘド型ドローン・その他各種ドローンです。ドローンは激増しました。

理由は、ロシア国防省とロシア軍の長期的な戦争計画です。2022年の後半に戦争の長期化を予想したロシアは、武器の増産体制の構築に取り掛かりました。
イランのシャヘド型ドローンは、イランとの合弁ですぐ工場建設に取り掛かりました。だからこの工場は、2023年春には稼働しています。
砲弾やミサイルも同じです。2022年のうちから増産のための製造ラインの増強を始めていると思います。
すぐには増産できませんからその間、北朝鮮やイランから大量に砲弾を買い付けて2023年をしのぎました。

今年は、増産体制が確立して前線で必要な分の砲弾とミサイルが生産されています。それ以外に各種ドローンの大量生産体制も構築しました。

全部の増産は不可能ですから2022年の段階でロシアは、何を増産し何を諦めるか決めたと思います。ロシアの生産力で可能で戦場で効果を発揮する兵器を絞って増産体制を構築したと言うことが今、結果として分かります。

大甘の見通しでほぼ何もしなかった西側と長期戦を想定し必要で可能な兵器増産体制を構築してきたロシアの兵器供給量の差が、もろに出ています。

愚かで間抜けで無能なロシアは、このように正しく戦争を見通して着々と準備してきました。

だからロシアのミサイルとシャヘド型ドローン攻撃は、回数が増えてウクライナの重要施設を破壊し続けています。これは見た目以上に効果が大きいです。ウクライナ軍の交戦能力を徐々に削いでいきます。

ウクライナがロシアの石油精製施設を大規模攻撃しました。これでロシアの石油精製能力の10%以上が破壊されました。
大戦果ですね❓
しかし、ロシアはそれを待っていました。
ウクライナのインフラ攻撃を理由にウクライナ国内の発電所を大々的に攻撃しました。これによりウクライナの発電能力の80%以上が失われました。
攻撃の速さと正確さを見るなら攻撃計画は準備されていてタイミングを待っていたと思います。
ウクライナのロシアの石油精製施設を大規模攻撃が絶好の理由を与えました。

これが簡単にできるのもロシアがミサイルなどの増産体制を構築したからです。

ロシアの石油精製能力を10%以上破壊するのと、ウクライナ国内の電力の80%以上を破壊されるのと❓
どっちが得でどっちが損か❓計算できないから、ウクライナは戦争に負け続けています。

電力がなくなれば、工場の稼働率は激減しますよ❓
ドローン製造に困るでしょう❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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