「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ側情報サイトの「DEEP STATE」の活動停止とヴェリカ・ノボルシカの戦闘<ウクライナ紛争2024・12・24

2025-01-13 09:35:53 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

☆その後、DEEP STATEは活動を再開しました。

 

航空万能論
2024・12・24
『侵攻1034日目、ヴェリカノボルシカ最後の兵站ルートも遮断の危機』

(1)ウクライナ側情報サイトの「DEEP STATE」についに当局から規制がかかった模様です。ウクライナ側から出る唯一の情報源がなくなりました。ウクライナ国内外から評価を得ていましたが、ウクライナの「大本営発表」に反するような内容が禁止されたと言うことのようです。
今後、ウクライナ発の情報はキエフ政府とウクライナ軍の「大本営発表」しかなくなります。ほぼ過大戦果報告と嘘だらけですから、情報の意味がほとんどなくなりました。しかし、これまでも日本のマスコミは、これを垂れ流してきました。日本のマスコミは依然と同じですから影響はありませんが、日本で一番正確な戦況報告ではないかと思える航空万能論の管理人は、相当困っているようです。
しばらく前からその傾向はありましたが、ついに「発禁」になりました。
今後は、ロシア側軍事ブロガーのREBARの報告が中心になるのではないか・と思います。REBARの方は、ややロシア軍に有利な部分も見られますが、概ね正しい戦況報告が多いです。

ここまでして国内の情報を封鎖するのは、相当ウクライナ軍が苦戦しており、それを主にウクライナ国内向けに秘匿したいのでは、ないかと思います。外国は、中立系やロシア系の情報が得られます。
キエフ政府にも晩秋と言うより初冬の風が吹き始めたと言うことでしょうね❓
こうしてウクライナ国民は、第2次大戦下の日本国民と同じように「大本営発表」しか情報が無い状態に置かれるのだろうと思います。
既にウクライナのテレビは、政府が作成した内容しか放送できません。新聞も統制色が強いですね。
それで、既に劣勢が深まっている戦況が改善されることはありません。

(2)ヴェリカ・ノボルシカの戦い~略図の5枚目
市街北側のノヴィ・コマールをロシア軍が制圧しましたが、ウクライナ軍が奪還しました。その後ロシア軍が再び攻撃して市街地の大部分を占領しました。これでヴェリカ・ノボルシカに北のポクロウシク方面からくる主要補給路は2本とも物理的に遮断されました。それから何日か経過しても戦況が同じですので、北の補給路をウクライナ軍が奪還するのは難しいのだろうと思います。

今度はヴェリカ・ノボルシカのすぐ西側でロシア軍が、ルートO-0510方向に北上して、ルートO-0510が戦闘地域に入りました。ロシア軍の現在位置から3km位北にルートO-0510があります。輸送は既に困難だと思います。このままロシア軍が進撃してルートO-0510を物理的に遮断すると、ウクライナ軍は3本ある補給路を全部失います。外部に脱出する道路がなくなります。もう少しで三方向包囲どころか、4分の3方向包囲が完成します。

もう逃げ出す道路は無くなります。ヴェリカ・ノボルシカ周辺は、モクリ・ヤリー川の支流に囲まれた地形です。川を数本超えて徒歩で逃げるしかなくなります。今ですら、O-0510を車が通行するのは、かなり危険でしょう。この前の日記の段階では、まだ西の道路で逃げ出す余地がありました。今日の戦況図では、それが失われました。

直ぐにでも撤退を開始しないとウクライナ軍は、ロシア軍に「鴨撃ち」されると思います。実は、ヴフレダル撤退の時も同じことが起きました。一番ひどい話では、300人の中隊が少人数に分かれて逃げたそうです。中隊長が後方の拠点で集合をかけたら30人しか兵士がいなかったそうです。
つまり、これは最悪に近いケースですが撤退路を失ってから逃げ出すと、このような大きな損失が出ると言うことです。多分、あと1週間撤退を遅らせると実際に、こうなりそうな状況です。しかも川を1~2本超えなければならないという悪条件が重なります。

年内は、あと1週間ですから来年の1月10日までにはヴェリカ・ノボルシカはロシア軍が制圧するのではないか・と思います。守るにしても撤退するにしても、今となっては条件が悪すぎます。出来ることは、一刻も早く撤退する事だけです。

他の戦場は、ここほど一気に戦況が悪化するエリアはなさそうです。クラホベ西のアンドリイウカには、徐々にロシア軍が接近しつつあります。

ポクロウシクの南ではシェフチェンコから西のノボトロイツケまで、ガッチリ制圧したロシア軍が、更に西に向かってジリジリと進撃しています。ロシア軍の目先の目標は、ポクロウシクの南を北西方向に進撃して、鉄道路線2本と幹線ルートE-50を遮断することでしょう。これがポクロウシクへの補給路です。この補給路が遮断されるとポクロウシク方面のウクライナ軍は、まとめて補給路を失います。
ポクロウシク方面も補給路と言う意味では、非常に苦しくなりつつあります。これを防ごうと思うならクルスクに投入している部隊を撤退させて、ここに回すしか方法がありません。

既にそうしても遅いような気もしますが・・・

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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