「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

バフムト西、チャシブ・ヤールと南西部の戦い<ウクライナ紛争2024・11・19

2025-01-11 09:55:05 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論GF
2024・11・18
『侵攻998日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール市内中心部に到達か』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-998th-day-of-the-invasion-russian-troops-may-have-reached-the-center-of-chasib-yar-city/

略図の2枚目です。
比較的動きのなかったチャシブ・ヤール方面ですが、ロシア軍が市街地東の運河を超えてチャシブ・ヤールの市街地にかなり進出しました。

今、ロシア軍が大攻勢をかけているのはドネツク中部と南部方面です。この方面は、もうどうにもなりません。ロシア軍の削り放題です。そのうち中部と南部は、ロシア軍が全域を占領すると思います。

しかし他の方面でも地味にロシア軍が進撃しています。
じわじわと進出するので、余り分かりませんが、しばらくすると何となく進撃しています。
チャシブ・ヤールの市街地もそんな感じで東の方から市街地の3分の1くらいまで進出したようです。
東の運河が防衛ラインですから、市街地にここまで進出されると、チャシブ・ヤールも長くは、持たないと思います。

結論を言うなら、兵力や武器の不足しているウクライナ軍が、クルクス侵攻作戦に兵力と武器を集中投入したために東部戦線では、兵力と武器が不足しています。
増援も交代要員もなしに同じ兵士が戦っていれば、損失と兵士の疲労により、どこかで限界が来ます。
限界が来た戦場からウクライナ軍の後退が、起きます。
これは、東部戦線全体で程度がひどいか軽いかの違いがあるだけで、ほぼすべての戦場で起きている事です。

この記事の前にロシア軍が、大きく前進したのが10月18日の記事です。
2024・10・18
『ロシア軍の決定的な成功、チャシブ・ヤール南郊外の防衛ラインを突破』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/decisive-success-of-russian-forces-breaking-through-the-defense-line-on-the-southern-outskirts-of-chashib-yar/

どの記事に書いてあるか分かりませんが、比較的新しい記事でバフムト南西部方面でもロシア軍が西に進出して、南に続いている運河の東まで進出しています。

チャシブ・ヤールだけでなく、南の方にも面的にロシア軍が徐々に進出して止まりません。

チャシブ・ヤールが陥落すれば、その西に北部ドネツクの玄関口のコンスタンチノフカが、あります。
トレツク方面から進撃するのかと思っていましたが、ウクライナ軍がトレツクには増援部隊を送ったようなので、今度はチャシブ・ヤールから進撃を始めました。

ウクライナ戦線は、穴の沢山開いたバケツと同じです。
どこかの穴を塞ごうとすれば、他の穴からの水漏れが酷くなるのと同じ状況です。

誰が考えようと現在の前線位置を守るのは、ウクライナ軍には無理です。
大きく後方に前線位置を下げて防衛ラインを作り直すしか方法は、ありません。

ほぼ何もしないウクライナ参謀本部は、知らないふりをして見過ごします。
ゼレンスキーの出す実行不可能な命令を下部の司令部に出すだけが参謀本部の仕事です。
その下の司令部も前線の部隊に実行不可能な命令を出すだけです。
実行不可能ですから、当然負けて退却します。
その責任は、命令を実行できない前線の部隊にあるという理屈です。
こうして前線の将兵は、毎日死傷していきます。
兵員不足と兵器不足が、毎日酷さの度合いを深めていきます。

ゼレンスキーと参謀本部が、やっているのは今となっては無意味なクルスク戦線に増援部隊を送り込むことだけです。

このような究極の無責任官僚体質がキエフ政府と参謀本部に蔓延しています。
戦争を続けて支援金と武器を得ることだけのために、もう敗勢に近い劣勢の戦争を継続しています。
ゼレンスキーは、散々戦争を煽りまくってきましたから、自分で停戦を進めることは、出来ません。
すれば国民から八つ裂きにされるでしょう。
自分の独裁者の地位を守るために戦争を継続するしかないのです。

それを、いいことにゼレンスキーを利用して戦争を続けさせようとしているのがアメリカとEU諸国です。
ウクライナが、どうなろうとウクライナ人が死に絶えようと気にもしないのでしょうね❓

代理戦争の手先になると言うことは、このような事です。

アフガンのカルザイ政権を見ると分かります。
アメリカの支援と後ろ盾だけで政権を維持していました。腐りきった独裁政権です。アメリカの作る傀儡世間は、常に腐敗して独裁化します。
ウクライナの場合は、最初から腐敗していますから更に輪をかけて酷いと言えます。
戦争が進行するに連れてゼレンスキーは、独裁者になりました。アフガンのカルザイ政権もゼレンスキー政権も、ほとんど同じです。
スローガンを「テロとの戦い」⇒「民主主義を守る戦い」と少し言葉を変えているだけで、中身は同じです。

それを民主主義の擁護者として美化して祭り上げています。当然、限界はあり兵士の供給が出来なくなれば、前線が崩壊してキエフ政権は無条件降伏する以外になくなるでしょう。
代理戦争の傀儡政権や独裁政権の辿る道は、同じです。

このような事を起こさないためには、皮肉にも西側諸国がウクライナ紛争の初期に言っていた事が必要です。
(何と言っていたか❓)
戦争の代償、ロシアが「耐えられないものに」 仏首相
2022.10.04 Tue posted at 08:12 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35194082.html
フィンランド大統領、プーチン氏は「敗北を受け入れる能力がない」
2022.10.11 Tue posted at 07:57 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35194394.html

今、ロシアをウクライナに置き換えると現実にマッチしています。
『人を呪わば穴二つ』

 

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項目「動物と植物と自然」の目次②
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