「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア軍の冬の大攻勢の結果とバフムトの情報の錯綜<2023・4・7ウクライナ紛争>

2023-04-12 16:08:04 | ウクライナ紛争

ロシア軍が冬に大攻勢をかけたと思われる場所は?
北から
ハルキウ州クピャンスク
ルハンシク州クレミンナ
ルハンシク州ビロホリウカ
ドネツク州リマン
ドネツク州バフムト
ドネツク州アウデイーイウカ
ドネツク州マリンカ
ドネツク州ブフレダール

このうち、はっきりロシア軍の敗北が確認されているのは、ドネツク州ブフレダールです。負けっぷりのひどさがニュースになるほどの大負けでした。

あちこちに戦いを仕掛けるのがロシア式です。兵力を分散させるので、結果として各個撃破されるのは、去年よく見たロシア軍の負け方です。今年も大体、同じような作戦計画(?と、言えるのかどうか?)を立てて、どの方面でも優勢になれません。

現在、戦闘が激しくなっているのが・
ドネツク州アウデイーイウカ
ドネツク州の州都ドネツク市の北、すぐのところ
ドネツク州マリンカ
ドネツク州の州都ドネツク市街の西の外れ

ドネツク州の州都ドネツク市を取り囲むウクライナ軍の拠点への攻撃が激化しています。ドネツク市だけでも防御しやすくしようという考えだと思います。

そして、相変わらず大兵力を投入して攻撃を続けているのが、バフムトです。ここは、ロシア軍も主力を投入して攻撃を続けているので、各戦場のなかで唯一ロシア軍が前進できた戦場です。市街地は、ほぼ破壊しつくされロシア軍が市街地の3分の2くらいを制圧していると推測されます。しかし、ウクライナ軍が撤退せず抵抗を続けています。

2月の末から3月の初めは、かなりウクライナ軍も際どい状況が続きました。しかし、ロシア軍の方もかなりの損害を被り、あまり前進出来ていません。

ここに来て情報が錯綜し始めました。
ウクライナの大統領の発言の変化です。
これまでは、絶対死守を言ってきました。
先日、ポーランドで場合によっては撤退もありうる、と発言が変化しました。

ウクライナ東部戦況、3市で「最も激しい戦い」 軍参謀本部
2023.04.07 Fri posted at 08:24 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35202292.html

ロシア軍のバフムートでの進攻、「非常に遅い」 西側当局者
2023.04.06 Thu posted at 14:44 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35202252.html

ウクライナ軍、後方への攻撃や弾薬の備蓄を実施 反攻の準備か
2023.04.06 Thu posted at 14:05 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35202251.html

バフムートで激戦続く、ロシアは完全制圧試みる ゼレンスキー氏が撤退の可能性示唆
2023.04.06 Thu posted at 08:29 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35202229.html

記事を追うとこのような流れがあります。
ウクライナ軍がどうするのか、良く分かりません。
一方で、ウクライナのイェルマク大統領府長官はまた違うことを発言しています。

ワールド
2023年4月7日4:20 午前Updated 5時間前
ウクライナ、東部バフムト死守 天候回復なら反攻も
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2W31HX

地面が固まり天候が回復すれば、ウクライナ軍の反撃作戦が始まる可能性もあります。何しろ、バフムトの戦場では今、ウクライナ陸軍の(最高)司令官が直接指揮を執っています。ウクライナ政府関係者や軍関係者の発言が、ばらばらになってくると、何が起きるのか?

私がロシア軍の現地指揮官であれば、何も起こらないとは予想しないと思います。もっとも、ロシア軍の現地指揮官は部隊が壊滅的な被害を被らない限り、撤退は許されないでしょう。

イギリス国防省の評価は、4月1日時点で・
ロシア軍がウクライナ東部ドンバス地方で行ってきた大規模な攻勢について「失敗がより明白になっている」との分析を発表しました。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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