「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ政府の中で何が起きているか?(米タイム誌)<ウクライナ紛争2023年11月

2023-11-15 00:05:55 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

※先にこの記事に対するウクライナのポドリャク大統領府長官顧問の反論を書いておきます。米タイム誌については、インタビュー記事を元に書かれているとされていますが、それが事実と確認された訳ではありません。今の時点ではこのような報道があったと言うだけです。
その記事のリンクです。
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3780974-ukuraina-zheng-quan-guan-xi-zhe-mitaimu-zhinozerenshiki-da-tong-ling-te-ji-ji-shinitsuki-ji-zheno-zhu-guan-de-jian-jie.html


※以下、日記本文
まず、普通のメデイアでは読んだことがないです。
ウクライナ&ゼレンスキー万歳報道ばかりです。
今回「航空万能論」と言うマイナーなサイトが、アメリカのタイム誌が「ウクライナ内部で何が起きているのか」をかなり詳しく報道したのを、転載した記事があります。10月31日ですから、出来立てのホヤホヤです。
実際に自分で読んでみると、現状がよく分かると思います。

『米タイム誌、大統領の頑固さがウクライナの柔軟性や選択肢を狭めている』
2023.10.31
https://grandfleet.info/us-related/time-magazine-presidents-stubbornness-is-limiting-ukraines-flexibility-and-options/

かなり1年8か月続いた戦争中に独裁的な権限を握ったようです。ほぼゼレンスキー氏が独断で決定しているようです。
領土割譲を拒否するゼレンスキー氏の態度が、停戦に向けた話し合いを不可能にしているようです。

「大統領の頑固さがウクライナの柔軟性や選択肢の幅を狭めている」
「彼は自分自身を欺いている。我々には選択肢がなく戦争にも勝っていない。これを彼に伝えてみてくれ」
「戦争の見通しについて議論する際、ロシアとの和平交渉はダブー視されている問題の1つだ。・・・」

9月に訪米した時のアメリカ議会の様子も分かりやすく書いています。去年末のアメリカ議会の対応とは、天と地くらいの差があります。ほぼ、無視されています。少なくとも共和党は、全く相手にしていません。

更には、ゼレンスキー氏の無茶苦茶な戦果要求もあります。
「冬が来る前に遅々として進まない反攻作戦の説明責任を果たすため、最低でも大臣と反攻作戦を担当した将官を1人づつクビにする必要がある」
「前線の指揮官の中には大統領府の直接命令を拒否するものまで現れた」
「彼らは塹壕に籠もって戦線を維持することを望んでいるが、それでは戦争に勝てない」

※この部分が一番問題です。前線の指揮官に命令を下すのは参謀本部です。「大統領府の直接命令」は指揮命令系統が機能していない事を示しています。戦争の素人が勝手に思い付きの作戦命令を出していたら、どうなります?軍全体としての作戦計画は、なくなります。言ってみれば烏合の衆になります。戦争に負ける典型的なパターンです。

・・ウクライナ軍関係者・・・・
「10月初旬に大統領府は10年近く占領状態が続くホルリウカ(ゴルロフカ)の奪還作戦を要求してきた。どうして(このタイミングで)ホルリウカを奪還する必要があるのか、作戦に必要な武器、大砲、新兵はどこにあるのかと回答した」

・・ある大統領の側近・・・
「米国や同盟国が約束した武器を全て手に入れてもそれを使う人間がいない」

・・TIME誌・・・
「ウクライナでは武器不足よりも人員不足が深刻化している」

・・新兵の募集に関連して・・・・
2つ目の原因は「金さえ払えば動員を回避できる」という軍事委員会の不正が蔓延してる

・・・・・
ゼレンスキー大統領は軍事委員会のトップを解任して「不正撲滅」をアピール
・・・・・その結果・・・・・
『各地の軍事委員会は責任者を失ったことで動員作業が停滞し、軍事委員会自体の評判も地に落ちてしまったため後任者を探すのが難しく、ウクライナ軍関係者は「誰が軍事委員会の仕事をやりたいと思うのか?背中に腐敗とかいてあるようなものだ」と嘆いている・・』

・・・腐敗・汚職について・・・・
「本当に勘違いしている。人々は明日のことを考えていないかのように盗み続けているよ」
「大統領は2月に国防省内で汚職が蔓延していると警告を受けたが、この問題の処理に半年もかかったため問題を穏便に処理する時間や、言い逃れをするチャンスを与えてしまった。訪米前に国防相解任を決定したものの手遅れで同盟国は国防省のスキャンダルに気づいていた」

※記事の下に「関連記事」のリンクがあります。

大体、私が推測した通りの内容が書かれていました。
これほどはっきりと書いた記事は、初めて読みました。
アメリカのTIME誌が、主にインタビューを通じて集めた情報を記事にしています。ただし、性質上匿名のインタビューが多いようです。そのため、内容が事実かどうかは確認できません。しかし、アメリカのタイム誌が記事を掲載したのは事実です。

つまり、やる気があればどのメデイアにも出来るはずです。出来ることをやらないのか、あるいは伏せているのか❓

これでは情報統制とすら言えません。単にメデイアがやらないだけです。おそらくこれらの内容は、ウクライナのテレビや新聞で普通に見られると思います。

西側のメデイアが、それを敢えて無視しているのかもしれません。これを全部報道すると戦争資金を集めるのが難しくなるのは、確かです。


ゼレンスキー氏以外に戦争を継続したいウクライナ人は、ほとんどいないようにも見えます。

※更に言うなら❓
他の西側のメデイアが、「ウクライナ&ゼレンスキー万歳報道ばかり」でウクライナの国内のことを全く報道してくれないから・・・

インタビューを受けた人々は、藁にも縋る思いでTIME誌に積極的に答えたのかもしれません。
「この現実を、国外に伝えて欲しい!」


※そのタイム誌の記事のリンクです。英文で書かれています。
‘Nobody Believes in Our Victory Like I Do.’ Inside Volodymyr Zelensky’s Struggle to Keep Ukraine in the Fight
https://time.com/6329188/ukraine-volodymyr-zelensky-interview/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=editorial&utm_term=world_ukraine&linkId=244889511



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