母といつもの「幼稚園の歌」を歌っていると、
「私、幼稚園に行くの?」と母。
「おばあちゃんは100歳だから、もう幼稚園は行かなくていいよ。
95年前に行ったしね」と私が言うと、
「うーん、そうなの…」と。
その少し後には「おんもに行きたい」と言ったり、
今日の母はすっかり幼児になっていた。
この間は、私が帰る時ドアのところでバイバイと言って手を振ると、
母もバイバイしながら、側にいる人に「妹なの」と私のことを言っていた。
毎回いろんな母がいる。
今日のような時は本当に可愛いなあと思う。
でも、いつもそうとはいかない認知症。
今日の母はどんなだろうと思いながらバスに乗って行く。
歩いていても、乗り物の中でも、この頃つい下を向いてしまう。
今日バスの中で下を向いてしまう自分に、
「はい、上を向いて!」って言い聞かせ、顔を上げる。
すると少し元気になれそうな気がする。
でも、それを何度も繰り返すと、ちょっと疲れるようなで、
バスを降りる頃、なんだか可笑しくなった。
可笑しいなんて、それもいいかも、だけど。
下を向いていると、やっぱりポジティブにはなれないみたいだ。
「私、幼稚園に行くの?」と母。
「おばあちゃんは100歳だから、もう幼稚園は行かなくていいよ。
95年前に行ったしね」と私が言うと、
「うーん、そうなの…」と。
その少し後には「おんもに行きたい」と言ったり、
今日の母はすっかり幼児になっていた。
この間は、私が帰る時ドアのところでバイバイと言って手を振ると、
母もバイバイしながら、側にいる人に「妹なの」と私のことを言っていた。
毎回いろんな母がいる。
今日のような時は本当に可愛いなあと思う。
でも、いつもそうとはいかない認知症。
今日の母はどんなだろうと思いながらバスに乗って行く。
歩いていても、乗り物の中でも、この頃つい下を向いてしまう。
今日バスの中で下を向いてしまう自分に、
「はい、上を向いて!」って言い聞かせ、顔を上げる。
すると少し元気になれそうな気がする。
でも、それを何度も繰り返すと、ちょっと疲れるようなで、
バスを降りる頃、なんだか可笑しくなった。
可笑しいなんて、それもいいかも、だけど。
下を向いていると、やっぱりポジティブにはなれないみたいだ。