優しさや愛情いっぱいの中で

久し振りに会ったおとうとは、また痩せちゃってたけど、
でも、優しい顔でニコニコしてた。

明日から在宅医療が始まる。
今日はソーシャルワーカーさんが来ていたので、私もお話を聞いた。
優しそうなとても良い感じの女性。
明日から来てくれる先生も看護師さんも、皆そうだと義妹は言う。

そんな優しい医療の人達や愛情いっぱいの家族と共に、自宅での療養。
おとうとにはそれが一番だと思う。


時間が止まればいい。春なんか来ない方がいい。
そんな風にちょっと思ってた私。
でも、違った。

これからいろんな嬉しいことが待っている。
あとひと月もすれば、おとうと家族がずっと暮らしてた場所に姪家族の家ができる。
そのすぐあとには、姪の２人目の子供が生まれる。
おとうとの可愛い可愛い孫のはーちゃんの弟が。

だから、姪は言う。
「そのひとつひとつを目標にじぃじはきっと頑張れる。」
「うれしい春はきっと来る。」って。
うん、そう、春は来ていいんだ。



今日はちょっとみんなに自慢？しちゃった。
子供の頃のおとうと、知らないでしょ？
ものすごく可愛くて、優しくて賢くて。
そんなの知らないでしょ？
知ってるの私だけ（エヘン）。
なんて。

姪「はーちゃんに似てたのかな？」
私「違う！はーちゃんに悪いけど、もっともっとかわいい顔してたの。」
なんても言って。
おとうと、ニヤニヤしてた。
本人も思ったかな？


涙はつい出てしまうけど、
今日のおとうとと皆んなとの優しい時間に気持ちは温かくなった。

がんばってるおとうとに、がんばって、なんて言うのはダメかな。
でもやっぱりお姉ちゃんは言いたい。
無理しない程度に、「ガンバレ〜〜！」って。