京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

臨川寺 天龍寺開山堂

2025年03月20日 09時13分00秒 | 日記
 3月15日、天龍寺の拝観に続いて天龍寺の開山堂・臨川寺を拝観しました。









ご案内して頂いたのが副住職さまです。



霊亀山臨川寺は、天龍寺の開山夢窓疎石(夢窓国師)が正平6年(1351)入寂したところで、その廟所でもあります。
この地は元は後嵯峨・亀山両上皇の離宮亀山殿の別殿・川端殿があった場所で、亀山上皇の皇女昭慶門院(嘉子内親王)の御所となり、女院の養子になられた世良(ときなが)親王(御醍醐天皇第二皇子)はここで北畠親房・夢窓疎石らから教養を受けられたそうです。





親王が亡くなった時、親房は出家して京都を去り、後醍醐天皇は夢窓疎石に命じて寺に改めさせ、親王の菩提を弔わしめられた。

境内には、親王のお墓があり宮内省の管轄になっています。







本堂内の須弥壇にはご本尊弥勒菩薩坐像が、脇侍には釈迦如来坐像と地蔵菩薩立像がお祀りされています。

変わった三尊仏ですが、副住職さまによると、明治時代の神仏分離令の際に近隣の廃寺になった仏さまが客仏となり、一緒にお祀りされたのでは、、とのお話でした。





向かって左手には開山・夢窓疎石像がお祀りされ、その床下蓮華形自然石の下に夢窓の遺骸を納め石棺に埋葬されているそうです。

三面から金網越しに見る事が出来ますが、暗くて良く見えないです。





夢窓疎石は臨川寺にも庭を築きましたが、数度の戦乱で面影を失ってしまい、現在の枯山水庭園「龍華三会の庭」は、日本画家・伊藤 紫虹氏が先々代の管長から依頼を受け作った現代庭園です。

お釈迦さまの説法を十六羅漢と呼ばれるお弟子さんが聴いている様子を表現しているそうです。









臨川寺は通常非公開のお寺で、嵐電やJR東海、今回のような京都和敬会などの拝観しか受け入れられていません。

なお、本堂内は撮影禁止なので、掲載の写真はネットからお借りしました。






嵐山・大井神社

2025年03月18日 08時07分00秒 | 日記
 3月15日、京都和敬会の特別拝観で次に天龍寺の開山堂・臨川寺へ向かう途中に小さな神社があるのをご存知でしょうか?







大堰川が渡月橋を過ぎると桂川に名称を変えますが、桂川の左岸沿いにはお土産物屋さんが並んでいますが、その間の細い通路の奥に大井神社が鎮座されています。




延喜式内社で、ご祭神は宇賀御霊神(うがみたまがみ)で秦氏の時代からの由緒ある神社です。

大堰川の守神また、商売繁盛の神として古来から住民の信仰が熱い神社です。

堰神社、大堰神社、大橋神社とも呼ばれ、秦氏が大堰を造ってこの地を開拓したとき、治水の神として祀ったのが起こりともされる。

また、江戸時代の豪商・角倉了以も熱く信仰されていたそうです。

創建年代は不詳ですが、「延喜式神名帳」に記載がある古社のひとつです。(異説はありますが)

明治10年(1877)に村社に列格され、今日に至っています。

現在の社殿は野宮神社の旧社殿を譲り受けたものだそうです。

この様な路地の奥にも延喜式神名帳に記載の古社が存在するのが京都の奥深いところです。








天龍寺 法堂・篩月(精進料理)・曹源池庭園 京都和敬会特別拝観

2025年03月17日 07時48分00秒 | 日記
 3月15日は、所属している京都古文化保存協会の「第37回特別拝観の集い」で天龍寺に来ました。









先ずは天龍寺の宗務総長をされている小川湫生(しゅうせい)さまから法堂にて天井に描かれている「雲龍図」についてのユニークな解説がありました。

平成9年(1997)天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として日本画家加山又造画により「雲龍図」が描かれました。





天井(縦10.6m 横12.6m)に厚さ3cmの杉板159枚を張り合わせ全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直径9mの二重円相内に直接墨色で躍動する見事な八方睨みの龍が描かれています。
その秘密は龍の左目が円相の中心部に描かれているので、見る方が位置を変える度に龍の顔も付いて来る様に見えるのだそうです。

現在の法堂が移築された当時は明治期に活躍された鈴木松年画伯の雲龍図が描かれていたが紙に描かれていた為に損傷が激しく、現在ではその一部が保存されており、毎年2月に大方丈にて一般公開されています。

大方丈旧「雲龍図」特別公開 鈴木松年 画伯筆







期間:2025年3月1日(土) ~ 3月23日(日)
時間:午前8時30分 ~ 午後4時45閉門 [受付終了午後4時30分]
場所:天龍寺 大方丈



また、3月15日(新暦)はお釈迦さまが亡くなられた日で法堂内には涅槃図が架けられていました。







次に庭園、諸堂は各自の自由拝観になっています。

京都五山の第一位に列せられた「天龍寺」は、後醍醐天皇を供養するために室町初期(1339年)に臨済宗として創建された禅寺です。

開基は足利尊氏、開山は、日本初の作庭家ともいわれる臨済宗の禅僧・夢窓疎石(むそう そせき)です。

夢窓疎石が堂舎を建て、池を整備したことは確かですが、作庭までの行った確証はないそうです。

しかし、こちら曹源池庭園の石組、借景、龍門瀑は見事です。
観賞して楽しむ庭園では無く、あくまで禅僧の修行の為の庭園です。



昼食は天龍寺境内にある「篩月(しげつ)」で精進料理を頂きます。














ここまでご案内して頂いた小川宗務総長とはお別れです。

団体なので「篩月」には入り切れないので、元修行道場だった建物内で天龍寺ご自慢の精進料理を頂きました。




















動物性の食材を一切使わずに、この味が出せるのは日本人の知恵、禅僧の知恵で世界に誇れる和食だと思います。

写真を撮り忘れましたが、最後にはフルーツの水物まで付いている充実ぶりです。

天龍寺を堪能し、次に天龍寺の開山堂・臨川寺を拝観します。
















豆政黒門店 ちょっと一服②

2025年03月16日 07時52分00秒 | 日記
 3月10日、鹿苑寺金閣の方丈を拝観したあと、"京の冬の旅"スタンプラリーの特典で、鹿苑寺金閣の駐車場の一角にある豆政黒門店で"みたらしだんごとほうじ茶"を頂きました。





スタンプラリーが3枚溜まっていたので2セットお願いしました。









焼きたてのみたらしだんごが提供され、熱々のほうじ茶とともに"ちょっと一服"に相応しい組み合わせです。

お餅の焼き具合といい、餡の美味しさといい、スタンプラリーの特典としてはなかなかのものです。











ちょっと一服に満足し、西大路通向かいにある満月さんの代表銘菓「阿闍梨餅」をこの日のお土産にしました。

生地のモチモチ感と言い、丹波大納言小豆の美味しさと言い、京都の銘菓のひとつです。


鹿苑寺(金閣) 方丈 京の冬の旅⑪

2025年03月15日 06時24分00秒 | 日記
 3月10日は、鹿苑寺金閣方丈の拝観に行って来ました。

1月10日から始まった"京の冬の旅"も終盤を迎え、今月18日が最終日になります。
今年の"京の冬の旅"は見所が多く、今回の鹿苑寺金閣方丈で11回目の拝観になります。









流石に世界文化遺産になっているだけに、いつもインバウンドを始め多くの参拝者が訪れます。
その割にに境内は禅宗寺院らしく美しく保たれ、関係者の方々のご努力を感じます。

ここで鹿苑寺金閣の歴史を少し。
応永4年(1397)に足利義満が造営した邸宅である北山殿にはじまります。
義満の没後遺言により禅寺に改めてられ、義満の法号にちなんで「鹿苑寺」と名付けられました。

臨済宗相国寺派の3つある境外塔頭のひとつです。(他のふたつは慈照寺銀閣と真如寺です。)









金閣は2層目と3層目に金箔が施されている豪奢なもですが、創建当時の金閣は焼失し、昭和30年(1955)に再建されました。

夢窓疎石作庭の西芳寺(苔寺)に影響を受けて作られたという池泉回遊式庭園は、特別名勝・特別史跡。鏡湖池に映る金閣の美しい姿も見どころのひとつです。

境内の高台にある数寄屋造りの茶席は、ここから眺める夕陽を浴びた金閣が美しいことから「夕佳亭(せっかてい)」の名がつけられている。金森宗和ゆかりの茶室です。



次に今回、特別公開が行われている方丈を拝観します。


樹齢800年とも伝わる椿の巨木を描いた森田りえ子画伯筆の杉戸絵「冬・椿」です。


室中にはご本尊の聖観世音菩薩像が、脇侍には梵天像と帝釈天像がお祀りされています。

室中の襖絵は狩野外記による水墨画です。



今回、特別公開される江戸時代建立の方丈は鹿苑寺の本堂にあたり、狩野外記(げき)(壽石敦信(じゅせきあつのぶ))が描いた「香山九老図」「仙人高士図」などの襖絵や、日本画家・石踊達哉(いしおどりたつや)氏と森田りえ子氏が手がけた四季の花の杉戸絵で飾られています。

方丈にあるのはレプリカでオリジナルは収蔵庫に納められています。





室町時代の相阿弥作庭とも伝わる枯山水庭園や、義満が盆栽として愛でたものと伝わる「陸舟(りくしゅう)の松」の姿の美しさもみどころのひとつで、苑路から見える「陸舟の松」とは見える角度が違うので方丈からだとまた違った迫力を感じます。

方丈庭園は、室町時代の相阿弥の作庭と伝わる枯山水庭園で、苔地に「蟠龍石(ばをりゅうせき)」「女龍石(めりょうせき)」「布袋石(ほていせき)」「走馬石(そうませき)」などの名石が配置され、手前には白川砂が敷かれています。

毎年、3月中頃に咲く御水尾天皇お手植えと伝えられる「侘助椿(わびすけつばき)も現存しています。

今回は、鹿苑寺は売価せずにスタンプラリーの特典で駐車場横にある「豆政 黒門店」に立ち寄り増した。