美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

27年度を迎えるにあたり…

2015-03-29 22:38:08 | 日記

いつもは文化祭に向けて制作し、開祭式のオープニングに劇的に公開していた生徒会テーマ板。

今年は上からの要望で、4月の入学式に間に合わせて制作をはじめました。

例年は体育館のステージ上で内幕を閉め、こっそり人目に触れないように制作していたのですが、本校の冬場の体育館ステージは常に冷気が流れ込む場所。いつもは暑い夏場の作業でしたが、今年は時期が違うので、ストーブと水道のある木工室で制作していました。

 

そして先日ようやく完成したので、制作者たち5名全員で体育館ステージに運搬。

しかし、体育館ステージの所定の位置に取り付けてみると…

木工室では大きく見えたこの絵でしたが、小さいですね…。

制作者の生徒たちも口々に「小さいね…」、「人が小さい…あんなに大きくて描きにくいと思ってたのに…」、「字がすごく小さい…」…などなど。

そうですね、いつもなら実際に見えるサイズを確認しながら進めることができていましたが、今回は小さな別室での作業でしたから、こういうことが起こってしまうのですね。しょうがないです。

 

ともあれ、美術部選抜の5名はそれなりに満足した様子。

「幕で隠したりしないんですか?」「みんなに普通に見せちゃうんですか?」

いつもは劇的に公開していたものですから、その点で制作者たちはちょっと不満が残ったようです。ごめんね…今回はできないんだ。

 

気を取り直し、最後に絵の下に並んで記念撮影して完了!

ご要望のとおり、入学式までに余裕で完成させることができました。

 

 

さて、本作で美術教師がこだわったのは、『タッチ』と『色使い』。

どうせやるなら今までこの子たちがやったことがない今後の作品制作で生かせそうなことを経験させたいと考えました。

 

特に指示をしなければ、空はただ水色に塗っただろう。

そこはあえて風を表現させたかったので、『タッチ』で表現させました。

同様に人物も全てただベタベタ塗るのではなく、タッチにより立体感を表現させてみました。

 

そして『色』。

色も学生服といえば黒と白を使いたくなるところをあえて使わせず、青や紫、黄色系を中心に使って表現させました。

どうかな。これが今後の授業や部活の作品制作に生きるといいなと考えます。

 

 

ところで、わたくし腰を痛めちゃいました。

高校の時に痛めた持病?いや歳なのでぎっくり腰なのかな…。

とにかく過去最悪の痛みで動けなくなる始末でした。

よって昨日の歓送迎会は急きょ欠席…。

今日も1日自宅療養だったので、FBやブログ、対面式の部活紹介MOVIEの編集三昧でした。

 

現在はなんとか動けるようになったので、明日はなるべく早起きして出勤し、9時の会議に間に合わせて入学式の要項作成等頑張らねばと思っています。

 

新年度間近です。

4月からの本校は、諸事情により様々な面での劇的な変化が待ち受けています。

心配は数え切れぬほどありますが、プラスの効果に期待し、前向きに頑張りたいと思います。

美術教師がいない学校から転入してくる生徒たちには、『これが中学校の美術なんだぜ!』って教えなきゃという使命感にも燃えています。

 

それに、とうとう自分がこの学校で一番の古株、長老になります。

一気に平均年齢も若返るので、この学校にしかないもの、その良さ、本校ならではのやり方などを守り伝えていきたいと思っています。

たぶん最後の1年になるんじゃないかな?7年目ですから…。

この1年は『東目屋中学校らしさ』を守る番人になってやろうと思います。

関係者の方々、これ見てましたら応援よろしくお願いします!