美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

最近の色々から

2015-06-27 18:28:11 | 日記

 今ごろ…?ではありますが、十和田市現代美術館に初めて行ってきました。

弘前から十和田市までは地図で見るより道のりが長いので、なかなか行けなかったのですが、家族が興味を持ってくれたので思い切って行ってきました。

ちょうど先日某テレビ番組で紹介されていたスプツニ子さんの作品も企画展で展示されていたので、興味を持って楽しんで観ることができました。番組でスプツニ子さんが肩に乗せてカラスとコミュニケーションしていたロボット「カラスボット」の実物も展示。電源OFFで動きもしないので「おーこの前テレビで見たやつじゃん!」ぐらいの感じですが、得した気分にはなれました。

想像していたより美術館としての規模は大きい方ではないですし、現代美術特有のわかりにくい作品もありましたが、子どもも喜んで観ていた作品もありました。

念願の美術館に行くことができて有意義でした。

 

翌日は青森県立美術館へ。

 「誕生60周年記念 ミッフィー展」です。

あんまりにもテレビCMやら主催のテレビ局の特集がしつこいので、子どもは行きたくなりますよね…。正直しぶしぶ行ってきました。

「ミッフィー・アートパレード」に参加した日本人クリエイターの作品15点を展示。

ここだけは面白かったです。

真っ白なミッフィーのフォルムを使って、様々なクリエイターがそれぞれの解釈でそれぞれのミッフィーを表現する。

美術の授業でもミッフィーではないもので生かせそうな考え方です。というより、似たような考え方での授業は既に実践されていますね。

…この企画展に関しては以上かな…。帰りの車の中ではあんなに行きたがっていた子どもまで「なんか損したね…。」だそうです。

ミッフィーファンなら楽しめるのかな?来場者数はなかなかのものでしたから。

 

さて、美術の授業の方は。

最近は1年生の授業で『りんごの木の名札』制作が大詰めを迎えています。

昨年同様に「タッチサークルステンド」といったキットを活用した制作方法です。

絵の具をまだあまり上手に使えない生徒でも、これならば思ったように彩色することができるのがメリットだと思っています。

 

 「光を通して見た時にきれいに見えるように」、「名札としての役割を考えて、マークを目立つように」、それぞれが配色を工夫して、ステンドグラスのように黒い縁をあえて残したり、取り払ったりしながら完成を急いでいます。

んー…美術室の机を白く塗った効果で、透けて見える部分がきれいでいいですねー。昨年までの机の状態がわかる者にしかわからない感動です。

また、この机を塗る際には何色にすべきか悩んだのですが、この題材的には白の机で良かったなと実感しました。これ白じゃなかったら、色が違って見えますからね。

 

あとはこの制作キット、最後に上に取り付ける蓋が透明だったらよかったのになー…。毎年新しいカタログが出るたびに、「フタ透明バージョン出てないかな?」と見るのですが、考えてみれば本来の用途とは違った使い方をしているので、僕がフタと言っている部分は本来は底。透明バージョンなんて誰も欲しいなんて思わないですもんね…。

透明ならもっと光を通してきれいに見えるのに…。