美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

ある日の美術室で

2015-07-17 20:47:48 | 日記

制作途中で訳あって放置されてた作品が、薄暗い美術室できれいに光を受けていた。


しばし目を奪われる。
机に映ったカラフルな影も、この画像で見るよりきれい。
なるほど…屋外用の作品ですが、屋内の薄暗い部屋で美しさを発揮するのかと知る。

そもそも教会のステンドグラスがそう。
薄暗い屋内から光を通して見てその美しさを発揮するものです。

農園ではどうもいまいちきれいに見えていなかったのは、そういうことなんですね。
屋外はこの作品の本来の美しさが生きる場所ではなかったのです。
ハッとさせられたひとときでした。

しかしそもそもこの題材は、作品ありきではなく、農園のりんごの木ありきのもの。
そしてこのりんごの木の名札の題材は本校の美術教師にとって必須の題材です。
このサークルステンドを使ったものは4年目の取り組みでして、この日を機会に別のものに変えようと決心させられたのですが…
…他はどんな名札だと農園をきれいに彩ってくれるんでしょう??
だいぶ試行錯誤してようやくたどり着いた材料だったのですが…うーん…(-_-;)

というより、来年度も本校に勤務しているのかな?
7年目の悩みでした。


さて、夏休み間近となりました。
生徒のみんなには文化祭ポスターや国際平和ポスターの宿題を課していますが、文化祭準備で忙しいんですよね。わかってます。
特に3年生は学習会もあり、高校の体験入学もあるので更に忙しいですね。…わかってますよ。
わかってるけど頑張ってくれ!
これまで学んだことを存分に発揮した力作が出揃い、感動させられることを楽しみにしたいと思うのでした。

☆この春から長いことチビチビとペンキやスプレー、クリアコート材を塗り重ねてきた美術室の机。ようやく完成しました。…どれくらいこのピカピカ状態をキープできるかな?