4日、橋下の慰安婦に関する発言に対し中央大の吉見義明教授が「軍の施設として組織的に慰安所を作った国はほかにない。日本の慰安婦制度は特異だった」と反論し、「慰安婦は居住、外出の自由、拒否する自由がない性奴隷」だったとし、国が直接関わっていたんだと主張する。
そして、発言の撤回と謝罪を要求する公開質問状を出し、十分な回答が無ければ提訴も検討すると表明している。
吉見は慰安婦精度に関し積極的に研究する者と知られている様だが、従軍慰安婦、或いは慰安婦制度という言葉は一体何時頃から使われる様になったのだろうか。
従軍慰安婦といえば、吉田清治が斉州島で一週間に辺り「慰安婦強制連行」したとする「私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録」の著書を出す。
済州新聞の記者は、これに関する取材を行っていた様だが、取材を受けた女性達は「でたらめ」だと激しく主張していた様だが。だが朝日新聞は吉田清治の著書を活用し平成3年から4年に掛けて慰安婦に関し報道したとされている。
この報道の中に、朝日は「朝鮮人従軍慰安婦」という言葉を記してある様だ。そして平成4年には吉田清治では無く、吉見義明が、防衛庁防衛研究所図書館に所蔵されていたらしい「陸軍省大日記類 陸支密大日記 昭和13年第10号 陸支密第745号」など慰安婦に関する資料を閲覧し、前年の吉田清治と同じく旧日本軍は強制的に慰安婦制度を行っていたとして朝日へ資料のコピーを渡していたらしい。
宮澤喜一元総理が平成4年1月16日に訪韓を決定していた様だが、朝日新聞はその5日前に吉見義明から提出された情報を元とする記事を書いている様だ。
吉見も主張している様だが、朝日も提出された情報は「慰安婦に日本軍が関与」した証拠として報じていたらしい。韓国にとっては日本及び宮澤内閣を攻める絶好の情報提供となっていたのではないだろうか。
よって、宮澤元総理が訪韓した時には慰安婦問題で徹底的に責められる状態となり、慰安婦問題の調査を行う事となり、河野談話が作られる事となってしまった。
従軍慰安婦の造語の元となったのは一部の日本人であり、作ったのは韓国政府である事は間違いない。朝鮮併合、或いは対戦中に従軍慰安婦という言葉も存在していなかった事も間違いは無い事だ。
東京裁判には中国やアメリカ領であったフュリピンやオランダも加えられていたのだが、日本による慰安婦制度があったなどとは認められていないし、終戦当時朝鮮総督府の総督であった阿部信行はA級戦犯容疑として逮捕されるが、裁かれてはいない。
朝鮮併合時代には公娼制度は存在していたかもしれないが、慰安婦制度と称されるものは存在していなかった事は間違い無い筈だ。
慰安婦とは、貧しい生活に追い詰められていた女性や、家族の女性が公娼となる事を望み、設置されている慰安所に入る事により、称されていたのではないか。
また、慰安所の設置は日本兵による強姦犯罪も多数合った事から、それを抑える事が目的だったともされている。民間に任された慰安所は、多くの慰安婦を募集した。
慰安婦とは公娼であった事は明らかだろうし、自ら公娼としての労働を求め、認められる事により給与が与えられていた事も事実の筈だ。
吉田清治だけで無く、吉見義明も従軍慰安婦は存在していたと主張するが、その証は何なのだろうか。吉田清治は、自分勝手にイメージしアピールしていただけではないかと思えてしまうのだが、吉見義明は「陸軍省大日記類 陸支密大日記 昭和13年第10号 陸支密第745号」を証として、慰安婦を強制連行したとしている。だが、これ以外に具体的な証拠は明かしているのだろうか。軍が、或いは国が直接指示を行い強制連行させたとする証が。
とあるテレビ番組では、併合されていた朝鮮半島で強制連行されていた物理的証拠が何も見つかっていない事を認めているらしい。決して具体的な証が出されているとは思われないが。
また、日本以外では慰安婦制度は行われていないとも主張しているのではないか。
非常に可笑しな主張と思えてならない。ブログ「知らされなかった日本」で
-引用-
慰安所制度は日本だけのものではありません。
イギリス軍は北アフリカで慰安所を設置していましたし、ドイツは日本以上の規模で組織的に慰安所を運用していました。
ベトナム戦争時のフランス軍は北アフリカの女性を「移動式慰安所」で売春させていました。
同じくベトナム戦争時の米軍キャンプの中には「レクレーション・センター」と言う名の売春施設がありました。
韓国軍はベトナム戦争時に現地女性を多数強姦し、現在五千人から三万人もの混血児がいると言われています。
慰安所制度を設けなかったソビエト軍は、ベルリン侵攻を目前にした時「ゲルマン女性は諸君の戦利品だ!」と宣伝し、軍がレイプを奨励する始末でした。
-引用-
と書かれている。また、池田信夫のブログにも
-引用-
秦氏によれば、この他にもソ連や英連邦軍に同様の軍用売春施設があった。ナチスのやった国営売春は、日本の慰安婦とは違って強制連行をともなう国家犯罪で、ドイツでも問題になっているという。まさか吉見氏が秦氏の著書を読んでいないとは考えられないので、彼は歴史を偽造している。
この他にも、戦後の日本でRAAと呼ばれる米軍用の売春施設が設置されたことは、メア氏も認めている。そもそも公式の施設があったかどうかなんて大した問題ではなく、戦争に強姦や売春はつきもので、どこの国もやっていた。この点で橋下氏の話は、歴史的事実として正しい。
-引用-
と書かれている。
また、「報道するラジオ「史実から問う、従軍慰安婦問題」」で吉見は最後の部分で世界に慰安婦制度があったか否かと問われ、吉見は世界に日本と同じ様な慰安婦制度は無かっただろうとし、ドイツ軍のシステムと同じ制度はあったかもしれないとしている。
吉見の意識するドイツのシステムはどの様なものなのか分らないが、日本とは異なり、強制的に行われていた事は間違いないだろう。となれば、日本はドイツ軍とは異なる非強制的な行動を行っていたとなるのだろうな。
また、慰安所も設置されていなかった戦場では人権無視の犯罪行為である強姦などが活発に行われ、こういった行為を阻止しようとする軍隊は無かった。
戦場で女性への犯罪行為を阻止では無く、認めていた軍隊や国こそが女性を「性奴隷」化していた事は確かだろう。
吉田、吉見の両者は何故日本が慰安婦制度により、女性を強制連行し慰安婦とする公娼では無く、奴隷として扱ったかの様な主張をしたがるのか。理解する事など完全に不可能だ。