女装子愛好クラブ

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『セーラー服下着調べ』③

2024年10月24日 | 女装小説
春樹クン、かわいいですね。

 春樹は、姉のセーラー服を着て、不思議と心の安らぎを感じた。今までは自分の体型や顔かたちが女っぽいのを嫌う気持ちが強かったが、女の子の服を着てみると、そういう感情は吹っ飛んでしまった。かえってふくらんでいた頃の乳房が懐かしいような気がしたくらいだ。
 (もう一度、ふくらまないかなあ)
 素肌の上に着た制服の胸を押さえるようにすると、ふいに乳首がピリピリっと、擽ったいような痛いような不思議な感覚が走った。女性化乳房の症状を体験したことで、彼の乳首周辺の神経はたいそう敏感になっていたのだ。ほんものの少女のように、指で剌激してやると、コリコリと固くなって尖るのがわかった。
 (うわー、女の子って自分で乳首を触ると感じるんだろうか?)
 SF小説の主人公のなかに、少年が少女と肉体を交換してしまう物語があるが、春樹が味わったのは、そのような新鮮な衡撃だった。少女という新しい世界にフープする道具が、姉のセーラー服だったのだ。
 (うーん、女の子ってこんな可愛い制服を着られてすてきだな・・・)
 そう思ってなおも胸を触っているうちに、春樹はもう一つの異変に気がついた。
 激しく勃起してきたのだ。
 それまでは男性的な欲望というのが薄く、精通も夢精で一度体験しただけなのに、こうやって姉の匂いが染みこんだセとフー服を着ていると、不思議なことにペニスがズキズキいうほど充血し、石か鉄のように固くなり、ブリーフの下でムクムク膨張してきたのだ。
 (なに? どうしてこうなるの.?)
 これまでも、女性のヌードを見て、なんとなくムズムズするような気持ちは味わったことがあるが、こんなに激しい欲情を覚えたのは初めてで、少女と化した自分の肉体の一部が反乱してあまりにも強烈に男性を主張するのに、十三歳の少年は当惑して、どうしたらいいかわからなかった。
 「あー」
 膝がガクガクとして立っていられなくなる。ひだスカートの前がテントを立てたように持ちあがった。知らず知らずのうちに腰をくねらせるようにした。怒張した若い器官の先端が、包皮をはねのけて下着を突きあげる。その圧迫感があまりにも強く、思わず股間に手をあてがうと、その刺激だけでズキンという快感が走った。
 春樹はたまらずにスカートをめくりあげ、下着をひきおろした。バネ仕掛けみたいに飛びだす男根。ピンク色した亀頭は、もう透明な液でヌルヌルと濡れ光っている。
 (ああ、たまらない……)
 少年は無意識のうちにペニスを掴み、揉むようにした。こすりたてた。
 「うう・・・ツー!」
 二、三度手を動かしただけで、絶頂が訪れた。
 「あうっ!」
 目のくらむような快感が全身を走り、ガクッと膝を折って姿見に手をついた春樹は、鏡の表面に勢いよく熱い精液をドバッと噴きあげて、気が遠くなった。
 おくての少年は、女装したあられもない自分の姿を見て、初めてのオナニーを体験したのだった。
   出所『セーラー服下着調べ』 館淳一著  マドンナ社 1991年刊
コメント (5)
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