キリは西川鯉好。立ち役は片足で立ったり、割ったりとプラチナ世代にはきついはずですが、全くふらつきません。二枚扇を晒しに見立て鮮やかに、踊りました。その辺が素人には目に付きますが、この踊りの本当の見せ場は、「砧」の踊りでいかに素朴で軽やかにできるかでしょう。故鯉三郎家元らしい素晴らしい振付です。
お人形を使って物語を聞かせて歩く事を生業にする江戸の風俗を踊りにしたものです。祝言を挙げて息子が3人其々が個性的で、お七を人形振りで、平知盛の幽霊など踊り分けます。軽妙というのは一番難しい。尚且つ私の任でない立ち役の部分が多く、母に教えてもらえる内に勉強しておこうと挑戦しました。
兎に角、忙しいIさん。「浴衣浚いに出演すると言ったものの、あまりの忙しさにお稽古もままならず、どうなる事かと思い、敵前逃亡も正直考えました」とおっしゃるほどでしたが、ほんと頑張りました。今回はキャリアでカバーしたけれど、次回はもっと余裕を持ちたいですね。
祖父小島二朔作詞、西川鯉三郎振付の演目ですらりと綺麗なOさんにはピッタり。毎回の日本舞踊のお稽古の度毎にお稽古の様子を録音し、ノートに振りも書いて覚え、大変熱心にお稽古をした甲斐があり、踊りに柔らか味がでてかなり上達できました。