いつか、「保名」を踊ってみたい、そう話すので、だったら「今でしょ!」と薦めました。
そして、ホント頑張ってお稽古しました。結果はご覧の通り、キリッとした立役の色気、恋人を失った哀しみ、春景色に負けない美しさ…
清元の演奏にも助けて頂いて実現しました。
いつか、「保名」を踊ってみたい、そう話すので、だったら「今でしょ!」と薦めました。
そして、ホント頑張ってお稽古しました。結果はご覧の通り、キリッとした立役の色気、恋人を失った哀しみ、春景色に負けない美しさ…
清元の演奏にも助けて頂いて実現しました。
(豊澤長一郎さんFBからの写真です)
義太夫狂言が決まるやいなや、鯉匠のインスタ繋がりから、今をときめく「豊澤長一郎」さんに依頼しました。有り難いことに快く引き受けて下さったものの、歌舞伎に出ている方にお願いすると言う事は、当日の予定が一ヶ月くらい前にならないと判らないというのが常なのです。
思え起こせば、私の名披露目も廿四孝で、当時先代の中村屋に気に入られていた鶴澤絃二郎(祖母の弟)さんも歌舞伎との掛け持ちになり、大学受験と下浚いが重なった私は試験会場から国立の稽古場に着くと、歌舞伎の出演時間の迫る義太夫さんが今か今かと待っていたので、休む間なく姫の重い衣装と鬘を着けて踊って貧血をおこしかけました。
毎回大変なのですが、何だかなんとかなるんです。今回も出演して頂けましたし😁
歌舞伎の三赤姫の一つ八重垣姫、奥庭の段です。「姫らしさ」を失わず、引き抜いてからは外連味も必要で、踊り、台詞、芝居が要求される大曲です。
その上、お浚い会では大掛かりな大道具も使うのに舞台稽古は出来ず、位置調べでしか確かめられません。課題が目白押しです。
そんな難関をクリアし、お褒め頂ける舞台に出来たのは、ご当人の努力は勿論ですが、勤務する松竹の皆様、お友達、そして何より御両親の応援が大きな後押しとなりましたね。
役に成って踊る事を大切にと指導していますが、すっかり粋な芸者の気分になって「台詞の後にニコッと笑うのはどうでしょう?」と提案がありましたが、鯉好先生から「やり過ぎです!」と却下されました。
でも、ただ振りを覚えて曲に合わせるというだけでなく工夫しようとは大変な上達です。
様子の良いことに定評がある方ですが見た目に頼らず踊り自体の腕を上げた一幕でした。
#日本舞踊#和の習い事#日舞#着物#芸者#国立劇場