歌舞伎狂言「野崎村」に材を取った演目。
久松とお染の逢い引きにばったり出くわしてしまった許婚のお光。
お染の懐妊と二人の覚悟を知り自身の祝言を諦め二人を落ちのびさせます。
長い筋立てをコンパクトにまとめて三人の情愛が梅の花のように匂い立ってくるような名品に仕上げています。
久松とお染を見送った後のお光の嘆きにはきっと涙を誘われることでしょう。
お光 西川鯉絵
久松 西川鯉粧
お染 西川貴美子
鯉椿先生のお嬢様の鯉粧さん、鯉之祐先生のお嬢様の貴美子さんとは親子2代のお付き合いなので小さい頃からの顔なじみではありました。
文化庁の子供教室でまさ子先生にお引き合わせ頂いてから急接近し、鯉粧さんからの日出カルチャーのお誘いで、週一でお会いする内、気心知れて、三人寄れば文殊の知恵とばかりに話し合って(たわいもないお喋りが多いかも)各お稽古場をやって参りました。
久し振りの鯉男会、会主をするにあたり、そんな大切な仲間と一緒の舞台に立ちたくて、この演目をお願いしました。
お付き合い下さって有難うございました。