西川鯉男稽古場でもお弟子さんのご家族にご不幸が重なりました。ご高齢だったり、持病があったりで、やはり寒い2月は応えたのでしょう。亡くなったご当人とはそれほどお近づきでは無い訳ですが、やはり悲しむお弟子さんを見るのはなにより辛いものです。最後のお別れなんだからと言い聞かせてもやっぱりお葬式に出かけるのは気の重い事です。ご冥福をお祈りいたします。
演目に合わせ、
を選ぶわけですが、その演目の順番や前後の演目とのバランス、大道具との組み合わせ、何より踊る方に似合いそうな色や柄を選びます。又ご当人の注文で、痩せて見えるのがいいとか、重いのは嫌だとかあったりするんです。それに昔と違って、松竹衣装も会社組織になっていて料金体系もしっかりになってしまって、「鯉男先生のところですから」といったざっくりとしたおまけもむずかしくなってきたので、予算も考えなくてはなりません。とはいえ、「値段が高くてもやっぱりこの方があの子には似合うわ」と衣装選びに御好評を頂いている着物通の母のことなので、がんがん決めていきました。請求書が来るのが軽く恐怖ですが、、、
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かなりの過密スケジュールなので日本舞踊のお稽古の無い今日くらい、一日ゆっくりしたかったのですが、こんなことになるとは露知らぬ頃に立てた予定で、学習院国劇部の観劇会で、「七段目」が出るからと、出席することにしていたのでした。
大和屋の元気なこと、先週はこの舞台の後、国立劇場の舞踊協会で坂東流家元として常磐津を踊っていたのだと改めて、役者はタフだなあと感心しました。若手の「車引き」ではやはり橋之助が各上の風格。お待ちかね「七段目」
歌右衛門、梅幸、雀衛門、玉三郎、とお軽を見てますが、芝雀のお軽は初めて拝見しますが、一言で言えば「京屋」らしいなと思いました。出すぎず引っ込みすぎず、私は好きです。幸四郎の由良之助は最後のの科白で発散して、お父さんの家老の風格、腹芸とは又違った、幅広いジャンルで活躍してきたこの方ならではでした。やっぱり「忠臣蔵」はいいです、泣けます。
このブログを書いて思ったこと、、、先代や他のいろいろの人と比較して見られる年齢になったのだなということ。昔祖母が六代目はこうだった、十五代目は、名人の三津五郎はなどと言っていたのが羨ましかったものです。
年をとるって満更わるくはないかも、、、
大和屋の元気なこと、先週はこの舞台の後、国立劇場の舞踊協会で坂東流家元として常磐津を踊っていたのだと改めて、役者はタフだなあと感心しました。若手の「車引き」ではやはり橋之助が各上の風格。お待ちかね「七段目」
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鯉男会に向けて、スケジュールはタイトになってきました。
地唄、清元のつぼ合わせにはお祭りの絡みでトンボを切って下さる役者さんや後見さんも来ました。母はギブスの足では日本舞踊は踊れず、喜撰を私が代役で踊りましたが、小猿七之助の壽之助先生まで体調を崩して大阪から上京して日本舞踊を踊るのにはドクターストップが掛かり、これも私が代役です。お稽古場をつぼ合わせ用に座布団や机を並べたり準備して、お弟子さん達にお稽古用の衣装を着付け、2つも踊って、地方(じかた)に注文出して、合間に御寿司食べて(何せ脳内メーカーが「食」一文字の私ですから、食事抜きは無理!)いやあ、頑張りました。
朝お稽古場に行くと人一倍動きたくて踊りたい母なのに、「毎日、ありがとうございます」と言う母が気の毒です。
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家元右近先生が出演なさるので見に行ってきました。杖をついた母を連れ、楽屋にご挨拶。其の後いろいろの家元クラスの方々の舞台を拝見しました。感激したのは藤間紫さんの「桧垣」老女の恋の悲しさ
を品格を保ちながら、しっかりと描いていておみ足が悪いと伺っていたのに殆ど気になりませんでした。若くては出来ない芸を見ました。やはり若い時すばらしかったからの老練といった所でしょうか。
そして家元
梅十三さんを相手役に「月」を素踊りでさすがの舞台です。名月を眺める目の不自由な人とその妻の悲しみ、がらっと替わって粋な芸者と船頭、村の素朴な案山子、と素踊りならではの運びは腕一つで見せる難しさながら、先代の鯉三郎家元の振り付けの良さをみごとに生かして秀逸。梅十三さんはかねてより、「鷺娘」など拝見してからのファンである私には嬉しい舞台でした。
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鬘は地金から合わせます。その人の顔立ちに合わせたくりと頭の形に合わせて作ります。そこに毛をつけて演目に合わせ結い上げてもらいます。結婚式で島田を被ったことのあるMさんは踊りはきちっと合わせるのですねえと感心しきり。だって結婚式より動くんですから、ピタッとあってないと、日本舞踊は困りますもの。だんだんと本番に近づいていきます。
怪我をして最初の日本舞踊のお稽古日を迎えました。
を着て住まいの3階からギブスの足で降りるのは危険ですし、どうせ踊れないので洋服でお稽古場に下りました。このブログで怪我を知った方、偶然別の用事で電話してきた方は別にして、来るお弟子さんは内出血で痣になった顎とギブスの足、それに洋服姿の鯉好先生にびっくりです。皆さんにまず怪我の顛末を説明しなくてはならず、今日来なかったお弟子さんには又明日お話しなくてはお稽古は始められないでしょう。はあっ
肝心の怪我は痛みもなく、足を曲げられない以外は不自由はないので、鯉好先生は元気なのですが、段差の時着く足を間違えて、痛めた方に体重を乗せてしまって、
まだ怪我になれない様子です。
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あの雪の日、よせばよいのに美容院の予約が入ってるからと表参道まで出かけた鯉好先生。二階の美容院を出たとたん階段を踏み外し、転倒。膝にひびがいってしまいました
この一番忙しい時期にもう、、、でも頭を打ったんじゃなくて良かったし、鯉男会の間際じゃなくて良かったと思うことにしました。あの朝
して出かけちゃ駄目って言えばよかったと思っても後の祭りです。私も気をつけましょう。さー忙しくなる
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今年の風邪は消化器系をやられるようで我が西川鯉男稽古場でもバタバタとやられてます。「嘔吐と下痢に参ってます、あしたの日本舞踊のお稽古はお休みします」とのお弟子さんからのメールに「餃子でも食べた?冗談はともかくお大事に」と返信して苦しんでるのに私ったら不謹慎でした。
お陰様で母と私はめったに風邪を引きません。母は最近のスポーツジム通いが功を奏してお腹が凹んで、体脂肪が減って、絶好調だけど、私は忙しくてヨガも行けなくなっちゃったし、なんででしょう
やっぱり日本舞踊と清元の唄かしら?好きなことをしてるって健康には一番かも知れません。
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お陰様で母と私はめったに風邪を引きません。母は最近のスポーツジム通いが功を奏してお腹が凹んで、体脂肪が減って、絶好調だけど、私は忙しくてヨガも行けなくなっちゃったし、なんででしょう
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