清元、常磐津にも山姥はありますが、この長唄の山姥はお琴が入り、一番華やかです。鯉三郎家元の良い振りがついていて、踊っていて大変気持ちの良い踊りです。山姥というとおばあさんの日本舞踊のようですが、実は昔の廓勤めの頃を思い出し、若い時分の心で踊る部分が多いのです。踊り分けが要求される難曲です。
日本舞踊のお稽古場で「昨日見た?」と聞くと、サッカーに興味なさそうなクールな印象のCちゃんが「頑張ってみました!」今月入門したNさんは「起きて見るつもりが、寝ちゃって起きたら6時でした」思ったとおり全く興味の無いD君「オヤジがウオーと夜中に五月蝿くて、、、相撲は好きなんだけど」夜中に仕事だったW君は「急患も来なくて見られました」で、私は次男の友達が我が家に来て、テレビ観戦して応援したのも気付かない爆睡で朝になって家族から日本の勝利を知らされ、喜んでいたら、次男に「非国民」と言われました。
去年偶然同じ日に出産したお二人のIさんとMさんに続き、Oさんが妊娠、西川鯉男稽古場はベビーブームです。今日、一歳になった赤ちゃんを連れたMさんと、安定期に入ったOさんがお稽古場に遊びにいらっしゃいました。2月の母の誕生日に尋ねてくれて以来の再会なのに、しっかりとしたおにいちゃまぶりで、子供の成長の早さに驚かされました。そして運動の為安定期に入ったOさんは明日から日本舞踊を再開したいとの事。予定日ギリギリまで踊っていたMさんもおススメしていたけど、経産婦の母も私もおススメです。無理の無い演目を選んで安産めざし、お稽古いたしましょう
先にも書きましたが、ほんと「ばかじゃなかろうか」と言いたくなるくらい、英語を忘れてます。敢えて、出来ないでなく、忘れてるというのがプライドでしょうか、、、学校出たての頃はホント喋れたのですよ、嘘じゃありません。偶の海外旅行で使う事もホント稀で過すうち、情けないほど忘れました。英米文学は結構好きでテネシーウィリアムズなんか原文で読んで陶酔してたのに、、、S先生の通訳が無かったらお稽古できませんでした。有難うございました。
お稽古には鯉好先生も参加して、いくら飲み込みがはやいとは言え、テープには初回からあわせてはいかないと、三味線をひいて歌ってくれました。ところが何回かやっていくうちに、最後にはテープにあわせて踊れるまでになっちゃいました。日本舞踊の上達に人種は関係ないのですね。
明学の英文学の先生から、アメリカ人に日本舞踊を体験させたいとのお申し出を受け、やってみました。交換留学生の方で通訳として先生も同行してくださり、お稽古はスムーズに楽しく出来ました。(恥ずかしいほど英語を忘れてます)というのも既に歌舞伎を鑑賞し、立ち回りも習って、予習は十分、おまけにジャズダンス、モダンバレエをなさっている方なので、驚くほどの飲み込みの良さで一回で終わるのは勿体無かった、もっと仕込みたかったです。