(2019.8.2 「八戸三社大祭」の山車:青森県八戸市)
8月2日から8月4日にかけて、八戸にお住まいの『1月30日会』名誉会員の“Mさん”のお世話になりながら、代表メンバーで『八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)』を見に行くことになったのでした。本当は昨年の『1月30日会』臨時総会での決議通りに全員参加の予定だったのですが、何かと都合があるのは世の常・・・。
8月2日、二本松市の指定場所に集合したわれわれは、一路八戸を目指し東北自動車道で岩手県まで進んできました。そして奥州スマートICで東北自動車道から離脱し、やって来たのは『国立天文台水沢VLBI観測所』。この建物は“奥州宇宙遊学館”。1921年に竣工した2代目の本館で現在は“奥州宇宙遊学館”として利用されているとのこと。レトロな感じがとてもいいですね。
敷地内の“木村榮(きむら ひさし)記念館”。こちらは1899年に建てられた初代本館。木村栄は、明治32年ここ水沢に設置された緯度観測所の初代所長で、明治35年緯度の周期変化のZ項(木村項)を発見した宇宙科学者。
ここに立ち寄ったのには訳があって、つい先日見たテレビで乙女座にある“M87星雲”のブラックホールをとらえるという世界の天文観測所が参加したイベント・ホライズン・テレスコープ(電波望遠鏡のネットワークを構築して観測する)というプロジェクトがあり、日本チームの代表がここ国立天文台水沢VLBI観測所の所長ということのようでしたから、ぜひここの施設も見てみたいと思っていたのでした。
これが現在の国立天文台水沢VLBI観測所の本館。
敷地内の各施設を点検している研究員の方々・・・(大ウソ)
ジャジャーン!これがVERA20m電波望遠鏡。
“北緯39度8分”の緯度線。
直径20mのパラボラはさすがに大っきいです。小さい方は10m電波望遠鏡。
全員で“奥州宇宙遊学館”の見学へ。
“夏の大三角”の解説映像を見たり、館内の展示物をながめたり・・・。
八戸市内に到着し“Mさん”の案内で今回のお宿(8/2~2泊)に到着。荷物を置いてお祭り見学に出かけました。
『八戸三社大祭』は7月31日が「前夜祭」、8月1日が「お通り」、8月3日が「お還り」、8月4日が「後夜祭」という日程。「中日」にあたる本日8月2日は、午後6時からライトアップされた山車による夜間合同運行のみが行われ、スタートの八戸市庁舎前広場に山車27台が集合しているとのことで見に行きました。
前方になにやら華々しいものが見えてきました。
市庁舎前広場に収まりきらないのか、隣接した通りにも山車が並んでいました。
感心したのはこれらの細工。町内の方々が発砲スチロールなどに彫刻を施して着色するのだそうですが、プロ級の腕前ですよね。
それではしばし、素晴らしい出来映えの山車の数々をダイジェストでご覧下さい。
この波の細工がなかなかの優れものに思えました。
市庁舎前市民広場では「おまつり広場」と銘打って沢山の屋台なども並び、お祭り気分を盛り上げていました。
午後5時54分、“Mさん”が手配して下さった特別観覧席で山車の通過を待つ『1月30日会』のご一行様。
午後6時17分、先導のパトカーがやってきました。さあ、いよいよ華やかなパレードの始まりです。
高さ10m、幅8mにもなる絢爛豪華な山車が通りいっぱいいっぱいになって通って行きます。
山車の題材は神話や昔話・歌舞伎など。お囃子とかけ声を放ちながら豪華絢爛な山車が次々と通過して行きます。
愉快な“虎舞”。頭を嚙まれて厄払い。
初めて見る『八戸三社大祭』の山車に圧倒される『1月30日会』の面々・・・。
いやいや堪能しました。なにしろ27台もの豪奢な山車が次々と現れるのですからすごかったです。
午後8時、まつりの余韻を引きずりながら“Mさん”の案内で本日の目的地を目指します。
到着したのは「洋酒喫茶プリンス」。わたしたちが震災の年に初めて訪れた長横町れんさ街の超人気店です。
八戸三社大祭に因んだカクテル。その名も“神社エール”とはうまいネーミングです。
【洋酒喫茶プリンス】
新しい元号「令和」=「八戸市」+「市のマーク」だという新解釈は天晴れ!
その後、われわれと同世代のマスターが懐かしい曲をギターで演奏してくれた「Queen's」をはしごして本日の飲み会はお開きとなりました。本日の千秋楽は“Mさん”が案内して下さったホテル真向かいのラーメン店「三つ星」。ここでラーメンを食べてからホテルに戻ってバタンキュー・・・。わたしも1/3になった胃袋でラーメンを半分ほど平らげました。だってお祭りだものね。
これが27台も有るなんて、素晴らしすぎる!こりゃ~日本一ですね~!
「ジンジャエール」も秀逸(^^)v
それが市内の各地区から集まってくるのですから大変らしいです。なにしろ図体がでかくて道いっぱいになりながら移動するわけですからね。
そして、来てしまったら今度は帰らなくちゃならない・・・。
プリンスはじつに8年ぶりの再訪問でした。オーナーと奥様の接客ぶりはあの頃とちっとも変わりなくて、この日も多くのファンでいっぱいでした。
神社エールはお祭りピッタリのナイスネーミングですよね。
東北の民の祭りに賭ける情熱が、半端じゃないと思っていましたが、その中でも青森県が群を抜いています。山車を作る熱意、踊る熱量、やっぱりすごい。学生時代の37年前に見てからずっとご無沙汰しているので、そろそろ青森で楽しむ夏もいいかな。
ところで。昨日付けで退職しました。
8月のシフトで働き出したところで、職場は暑い中、皆さん命懸けで仕事に励んでいらっしゃる時期なので、本当に申し訳ない気持ちで一杯ですが、体のこともありますし、時間を掛けて適職を探します。
当面、時間が空いていますから、遊び相手をお探しの時はいつでもご用命下さい。
ねぶたにも感動しましたが、八戸三社大祭にもすっかり楽しませていただきました。
連日の猛暑日はなかなかキツイものがありますね。わたしなぞ、連日エアコンを入れてグッタリしてました。
焦ることはないと思いますが、適当なお仕事が見つかるといいですね。
山車は移動にモーターを使用していたり、ちゃんとハンドルがついていて運転手がいたり・・・先端テクノロジーの電気自動車ですね。
それに、山車の仕掛けが油圧でせり上がったりと、伝統とテクノロジーの融合した“スーパーお祭り”という感じです。
「ユネスコ世界無形文化遺産、国指定無形文化遺産・・・東北地方最大級の神事でもある」なんて書かれていますが、どうしても「ねぶた」の陰に隠れてしまうんでしょうね。