ヘルニアの治療
1.身体のゆがみを治す。
脊椎の歪みは肋骨の歪みを生じ、肋骨で囲まれた内部の容積が少なくなり、内臓全体が圧迫されます。
このため、内臓本来の活動が制限されて、その他の器官、血管、リンパ管その他も圧迫により制限を受けます。
また、歪みは睡眠をも妨げます。熟睡できず、呼吸や心臓の働きも制限します。だから、10時間寝ても疲れが取れなくなるのです。
自然形体療法は、脳が身体にとって安全で心地よいと感じて、全身の無駄な緊張を解きます。無理な力を加えなくても、無駄な緊張が解けると、歪みは治ります。
2.少なくとも7時間以上、できれば 8時間以上の睡眠をとって肝臓等を休める。
この緊張の融けた状態が自然な姿です。この状態で睡眠を摂れば身体は奇跡のように自分の力で蘇生します。
身体が健康になれば、あらゆる病気、障害をはねのけて健全な状態になります。これこそが自然形体療法のめざすところです。
睡眠時間が摂れなければ、回復は長引きます。
3.自然形体の自己療法で同等の効果 を得ることができます。
4.追加的に、新陳代謝のプロセスを促 す方法として、椎間板を伸ばす、伸ば しながら揺らす、等の方法があります。
飛び出た髄核は、繊維輪を突き破っている場合は体液に吸収され、繊維輪を突き破っていない場合は元の位置に吸収されます。
繊維輪も元の形に戻り、正常に髄核を囲み、椎間板全体は元の形と元の機能を回復します。
一般に飛び出たヘルニアやつぶれた椎間板は復元、蘇生しないということが世の中で信じられていますが、とんでもない誤解です。それは、体の歪みを放置したままでは、回復しないことを知らないからです。生きている限り人間の壊れた体は常に治ろう治ろうとしています。
要はそのための条件を完全に整えてあげて100%の回復力を取り戻させることで、本来の身体を取り戻すように環境を整えることが自然形体の治癒理論です。
このように、椎間板ヘルニアは必ず治ります。しかし、治療に来られる患者さんは症状の重い方が多いので、2~3回で治るというわけにはいきません。少しずつ症状が改善しているのに、即治らないと治らないのかと考えてしまう方が多く見られますが、時間はかかっても治るのです。
速く回復するためには、ご自分の努力が必要です。治療家が治してあげるのではなく、自分で治すんだという意識が必要です。(これは、椎間板ヘルニアだけでなく、全ての症状について同じです。)
それにはまず、睡眠時間をしっかりとること。最低でも7時間、できるだけ8時間。
おふろにしっかり入る。1日2回入っても3回入ってもかまいません。
痛み止めの薬は飲まない。痛み止めの薬で神経を麻痺させてしまうと、痛くないから本来なら痛くてできない姿勢や行動をし、帰って悪化します。ますます強い薬が必要になります。
痛いことはしない。痛くなったら休む。
身体が歪む姿勢をしない。
特に睡眠時間が大切です。
なんとか治したいと睡眠時間をしっかり取っている方は、順調に回復しています。
仕事が忙しく、回復に時間がかかっている方もいますが、決してあきらめてはいけません。仕事で無理をせざるをえなかったりして、症状がまた悪化することがあるかもしれませんが、あきらめさえしなければ、必ず治ります。
私の座骨神経痛が治るまでは、半年もかかりました。でも、今は全然痛くありません。
椎間板ヘルニア・座骨神経痛でお悩みの方、仕事で無理をしている方は時間がかかりますが、かならず治りますから、あきらめないでください。